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「勉強を続けるにはパパ活をするしかない」21歳女子大生の心を削る“学費の稼ぎ方”

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学費高騰などで経済的に困窮し、「パパ活」に身を投じる女子学生が増えている。ノンフィクションライターの中村淳彦さんは「学費が高騰したのは、国が高等教育の公財政支援を減らしたせいだ。自助を掲げる国が、遠回しにパパ活を推奨しているとしか思えない」という――。

※本稿は、中村淳彦『パパ活女子』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/pick-uppath ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/pick-uppath

戦後の戦争未亡人のような女子大生

シングルマザーに次いで、深刻な経済的苦境に陥りやすいのが学生だ。特に自宅外通学の大学生は、大変厳しい。彼ら彼女らの貧しさはパパ活市場に大きな影響を及ぼしている。

大手パパ活サイト「Sugar Daddy」は登録会員のデータを公表している。女性会員の職業は、学生が31パーセントと圧倒的。この十数年、大学キャンパスは貧困の巣窟であり、入学難易度に関係なく、ガールズバーやキャバクラ勤務の夜職、風俗嬢、パパ活女子が激増している。いまの女子大生たちと、戦争直後に戦争未亡人による売春が横行した過去の史実は、どうしても重なる。新宿や上野がおもな舞台であることも同じだ。

国の経済成長が止まり、衰退してもいいことはなにもない。男性の貧困は犯罪、女性の貧困は売春に直結する。国が起こした無謀な戦争によって一家の大黒柱を失った未亡人は、唯一もっている女を武器にして性をアメリカ兵に売り、新自由主義路線を進む国の受益者負担の方針によって、経済的弱者に固定された令和の女子大生たちは、強者のおじさんに性を売っている。

親や親戚だけでなく、都道府県や自治体が長い時間を費やして大切に育んだ女子生徒が、大学生になった途端にホステスや風俗嬢、売春婦、パパ活女子になる。

性格、偏差値、金銭感覚、恋愛観など、個人の特性は一切関係なく、その最終手段を選択しているのだ。仮に文部科学省が、現役女子大生に夜職や売春的な行為、パパ活経験者の実態調査をし、現実に即した正しい回答を得ることができれば、信じられない結果となるはずだ。

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