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学校に行かなくなってからも、大変な日々は続きますが、心の回復は始まっているのです。

まずは心と体を休ませる

学校を休んだ直後は、眠れなかったり、いら立ちが止まらなかったりと苦しい状態になります。しかし、それは、「膿みを出す」という時期です。不登校になったから苦しいというよりは、学校を休むまでに受けた傷が苦しい、深刻であったということを意味します。

もし学校を休んで寝てばかりいるとしたら、それは極度の緊張で疲れ果てた体を休めているということです。十何時間も眠り続けることもあり、心配になるかもしれませんが、これは安心しているからこそ眠れているのです。

今まで蓋をしていた心の傷が一気に開くので、子どもの意図とは関係なく、朝は全然起きられない、だるいといったさまざまな症状が出ます。心の回復期は、子どもの体調を優先して、無理に生活リズムを立て直そうとせず、できるだけ、子どものペースを尊重してあげてほしいと思います。

感情を噴出させる時期は、そばにいてあげる

次に感情の噴出という時期に入ります。ものすごく甘える、突如として怒り出す、突然泣き出す。こんなふうに感情のコントロールができない状況になります。

まわりからすると心配になるのが、甘える、泣き出すといった行為です。小学校高学年でも、まるで赤ちゃん返りしたかのように甘える人もいます。フラッシュバックが起きたように泣くこともあり、コントロールできません。小学校6年生の男の子が、「自分でもイヤイヤ期みたいだったと思う」とこの時期について話すのを聞いたことがあります。

こんなふうに感情が噴出しているときは、そばにいて、子どもの揺れる感情につきあうしかありません。とても大変ですが、子どもの苦しんでいる気持ちにつきあうことで、愛情がしみていき、心の傷が癒されていきます。

自分に起きたことを言語化する

その次にようやく、自分に起きたことを言語化する時期がきます。最初は、インターネットで見た話だったり、以前に自分に起きたことだったり、まったく脈絡のない話をします。