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渦中にいるときは、「学校なんて許せない」「いつかぶっ壊してやる」と思ったこともありました。その一方で、自分が学校に行って苦しむ夢を見続けたりもしました。精神的に苦しいときには、そういうことが起きるのですが、まわりの人たちに支えられ、認められるなかで徐々に穏やかになっていきます。

当時の私の言葉だと「今すぐ死のうとは思わなくなった」となります。その頃の私は、「自分なんてもうどうでもいいんだ」と思っていたので、いつ死んでもいいと思っていました。それが、「今死ななくてもいいな」と思えるようになりました。心が回復して、自分と折り合いがつけられるまでに、3年は要したと思います。

その間、私は学校には行きませんでしたが、学校に行く人もいます。学校に行くかどうかはゴールではないことも覚えておいてほしいと思います。

時間が長くかかったとしても、肝心なのは心の傷が癒えるかどうかです。段階を踏みながら、本人が気持ちの整理をつけて、成長していくということなのです。

石井 志昂(いしい・しこう)
「不登校新聞」編集長
1982年、東京都生まれ。中学2年生から不登校となりフリースクールに通う。19歳から不登校の専門紙「不登校新聞」のスタッフとなり、2006年から編集長。20年からは、代表理事も務める。これまで不登校の子どもや若者、識者ら400人以上に取材。「あさイチ」「逆転人生」(NHK)、「news zero」(日本テレビ)、「報道特集」(TBS)などメディア出演も多数。

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