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「皇族の結婚とは何が理想なのか」愛子さま20歳が眞子さんの結婚までの過程をご覧になって考えられたこと〈本当に幸せだったのだろうか〉

#3

2021/12/23

source : 文藝春秋 2022年1月号

genre : ニュース, 皇室, 社会

 12月1日に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが成年を迎えられ、国民のあいだでは天皇ご一家への注目がさらに高まっています。「文藝春秋」2022年1月号より、ジャーナリスト・友納尚子氏による「愛子さまから両陛下へのお手紙」を特別に全文公開します。(全3回の3回目/#1#2から続く)

皇室流のメンタルケア

 両陛下は、愛子さまにコロナ禍を通じて「皇族が緊急時にどのように過ごすべきか」教える機会にしたいとお考えになったようだ。

「両陛下は、新型コロナウィルスの感染が拡大して国民が苦しんでいることを本当にご心配なさっておられました。宮内庁の中からも感染者が出ないよう注意を払われ、天皇ご一家もうがいや手洗い、運動や食事などに気を配って免疫低下を防ぐなどウィルス対策を徹底なさっていました。

 愛子さまには、災厄が起こっているときには、国民のことを案じながら静かに過ごすことや、有難いことにこれだけ広い環境に住んでいるのだから、外出しなくても体を動かすことはできる、楽しいことも見つけられると。要は考え方次第だと教えられたそうです。陛下らしいご発想だし、これがご教育だと思いました」(陛下のご学友)

沿道の人々に手を振られる愛子さま ©JMPA

 以前、天皇ご一家が長期間にわたって静かに時を過ごすためのコツはあるのかと関係者に聞いたことがある。外出もなく同じことの繰り返しという毎日は、やはりストレスも溜まるのではないかという質問に対して、与えられた環境の中で楽しいことを見つけることのほかに、「過去の楽しかった出来事を思い出すことも大切だとお考えになっているようです」という答えが返ってきた。

 それは例えば、学校での思い出だ。両陛下にとっては、学生時代の思い出は格別で、友だちと共感し合った日々はとても楽しく、いま思い出しても楽しい出来事ばかりだったという。だからこそ、愛子さまにも一般の子どもたちとの触れ合いや、学校生活を大事にしてほしいと願われてきた。楽しかった出来事を思い返すと気持ちが安定するので、目の前に困難があったとしても乗り越えられるという実感をお持ちのようだということだった。

愛子さまの幼児期に情緒を育むことを大事に

2008年11月、赤坂御用地内を散策されるご一家 宮内庁提供

 同時に両陛下は、幼児期に情緒を育むことを大事にお考えになられ、命の大切さも教えられてきた。

 東宮家時代のご一家には、たくさんの昆虫や亀などの生き物や犬、猫がいた。愛子さまにとっては家族であり、それぞれが大切な命だった。

 雅子皇后も小学生の頃は、将来なりたい職業を「獣医さん」というほど動物や生き物好きで知られている。愛子さまも初等科1年生の時に「かぶと虫」と題した作文を書かれた。

〈だいじにおせわをして、らい年のなつにりっぱなかぶと虫にしたいです。たのしみです〉

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