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2021/12/20

source : 提携メディア

genre : エンタメ, 芸能, 読書, 社会, ライフスタイル

──『恋愛的瞬間』と『愛すべき娘たち』については、本書のあとがきでも触れていましたね。さすがマンガ好き!と感じさせる選書だと思ったのですが、今挙げられた作品と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?

宇垣 友達や先輩におすすめしてもらったことがきっかけですね。もちろん自分で選んで読むこともあるのですが、世間ではあまり知られていない隠れた名作は、年上の友人たちにおすすめいただいて出会うことが多いかなと思います。

──確かに、人のおすすめから、思わぬ素敵なマンガと巡り会えることってありますよね。

宇垣 その方が「あなたに合う」って私に勧めてくれたものだから、読むときの心理的ハードルも下がりますし、読んで吸収するものもまた変わってくるのかなと。とてもありがたい出会いでしたね。

 

──本書の後半に「拝啓、貴方様」という、宇垣さんがTBSアナウンサーだったころに『クイック・ジャパン』で執筆されていた連載も収録されています。TBSアナウンサー時代のやりがいや思い出を教えてください。

宇垣 そもそも私は生きていくために働いているので、そこまで仕事にやりがいを求めていないんです。でも、その中でどうやって自分のモチベーションを上げていたかというと、一緒に仕事をしている方々や私が信頼している方たちからの評価……。

たとえば、スタッフの方や先輩方に「ここがよかったよ!」とか「あのときの切り返しはさすがだね!」って言ってもらえるのがすごくうれしくてがんばっていましたし、あと、私の上司がすごくいい方だったので「この方に褒めてもらいたい!」というのをひとつのモチベーションにしていました。

──評価してくれる人がまわりにいたというのはすごく幸せなことですよね。反対に大変だったことや苦悩はありましたか?

宇垣 (情報を)伝えることがアナウンサーの仕事なのですが、自分がどう思っているのかは求められていないので、自分のことは伝えないんですよね。そうすると、自分とは大きくかけ離れた“宇垣美里像”みたいなものが形作られていくときがあって、苦悩というよりは不思議に思っていました(笑)。