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ただ痩せるのではなく、よく食べ、筋力をつける——。若い女性たちの行動変容が求められます。

ストレッチで筋力をつける

一方、私たち医療者側の問題としては、それを指摘、指導する医者が少ないことです。

痛みの治療体制を充実させるとともに、運動による体力向上を患者さんや患者予備軍にインストラクトする、これは医療界ならびに関係する機関、パートナーが集学的に横の連携を取り合って対応していくべき大きな課題です。

ちなみに先述した女性研修医は、早速ストレッチと筋力強化を始め、3カ月後に「骨盤底筋を鍛えたので尿漏れが収まりました」と喜んで報告してくれました。即効性があるのだなと感心しつつ、「お友達にもトレーニングを勧めてね」とお願いしました。

北原式 骨盤底筋群の劣化による尿漏れを防ぐ3つのストレッチ

上記のストレッチは大変地味で、若い女性からすると食いつきにくいかもしれません。しかし筋肉をつけることはコツコツとした地道な取り組みです。

まさに「ローマは1日にしてならず」「千里の道も1歩から」です。安心・安全に子供を産める筋力をつけて、ご自身と未来のご家族を守っていただきたいと思います。

キセキのコトバに振り回されない

本稿を含め、これまで4回にわたって腰痛編をお送りしてきました。最後にぜひ皆さんにお伝えしたいことがあります。

「運動法Aを用いたら、腰回りの筋肉がつき、腰痛の80%は解消します」
「器具Bを用いたら、あっという間にあなたの腰痛はなくなります。満足度90%以上」
「薬剤Cで長年の腰痛から解放されました。効果を80%以上の人が実感」
「サプリメントDで腰痛が劇的に改善した」

慢性の腰痛や腰回りの筋肉の弱体化に悩む人々にとって、ワラにもすがるような「キセキのコトバ」をよく見受けます。

もちろん誇大広告もありますが、①どんな腰痛に対して、②どの程度の改善を目標にして、③どれだけの期間有効か、が明示されていません。「効果・効能には個人差があります」という注釈はエビデンスがないことを物語っています。