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連載クローズアップ

「元カレの前では本当の自分でいられるのかな」ドラマ『おいハンサム!!』で演じる「不倫沼にハマった30歳の長女」

木南晴夏(女優)――クローズアップ

 昭和のオヤジと男を見る目のない三姉妹、そして懐の深すぎる母……そんな伊藤家の面々が織りなすホームドラマ『おいハンサム!!』が8日からスタートする。原作は小誌「おんなの窓」でおなじみ、伊藤理佐さん。『おいピータン!!』『おいおいピータン!!』を中心に他作品のエピソードもミックスされ、伊藤理佐ワールド全開の内容になっている。

 木南晴夏さんが演じるのは伊藤家の長女・由香。美味しいものとお酒が大好きな30歳で、不倫沼にハマっているが、5年前に付き合っていた大森(浜野謙太)が近所に住んでいることが分かると、時々居酒屋で飲食を共にしている。

木南晴夏さん ©東海テレビ/日本映画放送

「私だったら、元カレが近くに住んでいることが分かったら行く店を選ぶと思うんですけど(笑)。由香は自分から大森を呼び出したりしていて私とは違う。でも多分由香にとっての元カレって、友達以上に気を遣わずにいられる存在なんですよね。不倫相手とか恋人候補に対しては“作った自分”でいただろうけど、大森の前では本当の自分でいられるのかな、と思いつつ演じています」

 不倫続きの長女はもちろん、三女の美香(武田玲奈)の恋愛も前途多難。そこに結婚して大阪に住む次女の里香(佐久間由衣)も出戻ってきてしまい、父親の源太郎(吉田鋼太郎)は頭を抱えつつ回りくどいアドバイスを繰り出す。娘たちに果敢に干渉していくタイプの父親だが、木南さん自身と父親との関係は?

「父と娘の関わり方って難しいですよね。私の父は、朝、私たちが学校に行く前に出勤して、寝るころに帰ってくるような昭和の働くお父さんだったので、子育てにはあまり関われなかったんです。その代わりに、母はいつもガミガミ怒っていましたけど(笑)。でもこの年頃になってくると、父は言いたいことがあっても、うまく言えなかったのかな、とも思います。伊藤家のお父さんも娘たちの恋愛事情にすごく遠回しな言い方で口を出していて、そういうところを愛おしいなと感じます」

 このドラマの表テーマが「家族」だとしたら、裏テーマは「食」。脚本と演出を務める山口雅俊監督は、食べるシーンに並々ならぬこだわりを持っているという。

「撮影で出される食べ物って、冷めたものが多いんですけど、この現場では冷めた料理は出ないですし、どれも本当に美味しいんですよ。食べるシーンが終わって『もう下げまーす』って言われても、『これ美味しいよ!』なんて勧め合いながら急いで食べています」

 木南さん自身が調理するシーンも。先日、アワビを酒蒸しにしたばかりだという。

「仕事の合間にアワビを買ってしまうという、原作にもあるエピソードなんですけど、私、あの話がすごく好きで。よくそんなことを思いつくな!と思うのと同時に、そのときの由香の気持ちもすんなり理解できたんです。実際に調理したアワビも美味しくて、自分でも買ってみようかな、っていう気持ちになりました」

きなみはるか/1985年、大阪府生まれ。2001年『第1回ホリプロNEW STAR AUDITION』でグランプリを獲得し、デビュー。以降、数々の映画やドラマに出演。今年3〜4月にはミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」に出演する。

INFORMATION

ドラマ『おいハンサム!!』
1月8日より毎週土曜23時40分~ 全8話 東海テレビ・フジテレビ系列にて
https://www.tokai-tv.com/oihandsome/

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