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「実は雨漏りしやすい」タワマン老後を楽しみにする人を待つ悲惨な末路―2050年には「ほとんどが廃墟」の可能性

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genre : ライフ, 経済, ライフスタイル, マネー

2020年(1~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。老後部門の第5位は――。(初公開日:2020年12月29日)

タワーマンションと低層マンション、どちらのほうが住みやすいのか。住宅ジャーナリストの榊淳司氏は「タワーマンションは維持費も通常の2倍以上かかり、コストが大きい。建て替えも困難であるため、30年後にはほとんど廃墟になっている可能性が高い」という――。(第1回/第2回)

※本稿は、榊淳司『ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産』(イースト新書)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/y-studio ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/y-studio

日本にあるマンションの95%が建て替え不可能

オフィスビルというのは、古くなったら建て替えればいい。

これは実に簡単な話である。ところが、分譲マンションはそう簡単に建て替えられない。

理由は、オーナーが何人もいるからである。オフィスビルや賃貸マンションというのは、基本的にワンオーナーである。持ち主が一人、あるいは一社なのだ。複数の場合でも、せいぜい数人か数社。

そのオーナーが「建て替える」という意志を持てば、あとは資金だけの問題となる。仮に、そのオフィスビルや賃貸マンションの立地が、都心や近郊の不動産的評価として一等地であった場合、銀行が喜んで建て替えの資金を貸してくれる。

もちろん土地を担保に差し出さなければならないが、それでもマンションに比べれば建て替えは容易である。

それが、マンションの場合はそんなに簡単ではない。簡単でないどころか、かなり難しい。

そして、日本中の95%以上のマンションは、現行法上では実質的に建て替えは不可能なのだ。こう書くと、多くの人は不思議に思われるだろう。

104万戸あるマンションのうち建て替えられたのは300件

東京の都心を歩けば、新しく建て替えられているマンションがいくつもあるではないか、と考える人がいそうだ。しかし実際のところは、2020年の4月時点において、全国で建て替えられたマンションは、準備中も含めて300件に満たないのだ。