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番組を成立させるために、毎回最低一組は脱出が必須

 しかし、この情報をきっかけに取材を進めると、次のような証言を得ることができた。他局で長年バラエティ番組を制作する番組ディレクターが絶対匿名を条件に明かす。

「『脱出島』の危うさはこれまでも何度も業界で噂されてきました。深夜帯なら最悪『今回は島から脱出できた芸能人はいませんでした』という結果でも成立するし、緩くやれた企画だったのでしょうが、放送時間も長く莫大な予算が組まれるゴールデン枠に進出したとあってはそうはいかない。

 番組を成立させるために、毎回最低一組は脱出が必須となります。そうなると、当然無理をしなければいけない。正月特番のような長丁場なら尚更です。

あばれる君のイカダに近づく船 ©文藝春秋 撮影:細田忠

 何度もやっている人気シリーズだからこそ視聴者を飽きさせないためにハードルはどんどん上がり、演者やスタッフに負荷がかかる。現場が無人島ということもあり、外の目を気にせずできるので、どうしても楽なほうに流れてしまう」

イカダの近くで船がとまると… ©文藝春秋 撮影:細田忠

 取材班はその後『脱出島』のロケ地である奄美大島にむかった。

スタッフが滞在した民宿は奄美空港から車で2時間 ©文藝春秋 撮影:細田忠

 奄美空港から車で2時間。現場から程近いある港町の民宿には、既に番組スタッフが長期滞在しており、着々とロケの準備が進められていた。そこで取材班が見たのは、メッセージの内容を裏づける種々の“過剰演出”の実態だった(#2へ)。

 1月9日(日)21時からの「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説する。

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