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選手が号泣…箱根駅伝監督「謝ってきたら、ぶっとばす」「目を覚ませ」グッときた言葉厳選18

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2022年の箱根駅伝で各大学の監督はレース中の選手にどのように声をかけたのか。スポーツライターの酒井政人さんが厳選した心に迫る言葉の中には、「ヒーローになっていくよ、ヒーローに!」「お前の練習で負けるはずがない」「出し尽くせ」「目を覚ませ」といった熱いげきのほか、「謝ってきたら、ぶっとばす」「4年間よく頑張った」という労い型などさまざまな形があった――。

箱根路を死に物狂いで走る選手の心に刺さった監督の魔法の言葉

青山学院大学の圧勝で幕を閉じた2022年の箱根駅伝。テレビ中継を観ていると、レース中に各大学の監督の「声」が耳に飛び込んでくる。

第98回箱根駅伝:3区、先頭に立った太田蒼生(手前)に声をかける青学大の原晋監督=2022年1月2日、神奈川県平塚市[代表撮影](写真=時事通信フォト)

監督らが乗り込む「伴走車」がつくようになったのは1973年から。指揮官たちのかけ声が沿道に鳴り響くようになった。当時の伴走車は陸上自衛隊が提供するジープのオープンカー。1990年に伴走車は廃止となるが、2003年から「運営管理車」が配置されるようなり、監督の「声かけ」が復活した。

運営管理車は監督、チームスタッフ、ドライバーだけでなく、競技運営委員、走路管理員も同乗。自校の選手たちの背後につけるかたちでレースを追いかけていく。なお声をかけていいのは、5km、10km、15km、残り3km、残り1kmなどと決まっており、時間も「1分間」と定められている。

前々回大会では東洋大・相澤晃(現・旭化成)と東京国際大・伊藤達彦(現・Honda)が花の2区でデッドヒートを演じた。東京国際大・大志田秀次監督は「相澤についていけ!」と声をかけたが、伊藤は相澤の後ろではなく、横に並んでレースを進める。

このとき相澤は「監督の指示を無視するんだ」と思ったと同時に、伊藤が真っ向勝負を仕掛けてきたことがうれしかったという。ライバルの気持ちを知ったことで、伝説の名勝負が誕生した。

指揮官たちの言葉はレースの味わいに変化を与えるような“スパイス”の役割を担っている。2022年大会はどんな「かけ声」があったのか。テレビ放送を詳細にチェックしてみた。1区から順番に紹介しよう。