文春オンライン

特集移動編集部

昼間からアジが入れ食い、島根県浜田市に浮かぶ「謎の海上要塞」のポテンシャルが高すぎた

昼間からアジが入れ食い、島根県浜田市に浮かぶ「謎の海上要塞」のポテンシャルが高すぎた

genre : ライフ, 娯楽,

note

 12月の中旬に日本海に面する島根県浜田市で過ごした数日間の釣行をレポートしていく。

向かった釣り場はまさかのガラガラ状態

 浜田市の沿岸部はリアス式海岸になっており、小さな漁港が点在していた。私のホームグラウンドである千葉県の南房総と地形が似ていて、時間が許すなら漁港一つ一つ釣り歩いてみたいと思った。

 しかし、今回オカッパリ釣行で選んだ釣り場は、水深もあり潮通しの良さそうな浜田港の大堤防「おばせの波止」。

ADVERTISEMENT

おばせの波止 ©ぬこまた調査団

 堤防がL字になっており、西側のみ釣りが可能とのこと。西側だけでも長さが250mあり、内側と外側で仕切られているので釣り人のキャパは計り知れない。立地条件からしても激戦区だろうと思って現地へ向かうと、先行者はたった3組しかいなかった。

平日ではあるが釣り場はガラガラ状態 ©ぬこまた調査団

 関東でこんな開放的状況で釣りをするには土砂降りの雨の中、あるいは冬の北風10mに吹き付けられる環境以外では不可能だ。もはやそれは開放的とは言えないが、人口密度の高い関東の感覚に慣れていると、「逆に人も来ないくらい釣れていないのか?」と不安になる状況になってしまう。

アオリイカの墨跡 ©ぬこまた調査団

 先端はイカの墨跡だらけだったので、エギングの苦手意識を克服するには今しかないと思ったが、今日はアジを釣って泳がせて大物のヒラマサやブリを狙う予定だったので、少しでも北側の外洋面に近い位置に陣取った。