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source : 文藝春秋

genre : エンタメ, 芸能

15歳で大阪から上京

 上京し、ひとり暮らしをして、歌や演技などのレッスンを受けます。アイドルを目指したわけではないのですが、アイドル的活動が多く、マルチに何でもできなければならないし、自己管理、自制心も必要。友だちと遊ぶ余裕もありませんでした。仕事も次第に忙しくなり、学校は4つの高校を転々として20歳で卒業しました。最後に通った通信制の都立新宿山吹高校は私の最新刊『万葉と沙羅』の舞台にもなっています。

 私は器用なタイプじゃなく、母からもよく「あなたはウサギじゃない、カメだ」と言われていましたが、自分でもそう思います。でもカメでも諦めなければゴールはできるんです。

15歳で大阪から上京(左から3人目)。友達が駅まで見送りに。「内気だったので、芸能界入りは皆に驚かれましたね」
芸能活動の傍ら20歳で通信制の高校を卒業。初めての一人旅で、知人を訪ねてニューヨークへ。郊外にリンゴ狩りに

「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」で最高賞

 28歳の時、ある映画に出演が決まっていたんですが、撮影1週間前に中止になり、ぽっかり2カ月スケジュールが空いたことがありました。その直前に、「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」の募集記事を新聞で見つけてなんとなく切り抜いていたんですが、「そうだ、空いた時間を使って脚本を書いて応募しよう」と思いたち、一気に書いた脚本で、最高賞をいただくことができました。

28歳、初めて執筆した脚本がNHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞で最高賞を受賞

 脚本を書くのは初めてだったのになんとか書けたのは、おそらく、自分が女優として演じてきた蓄積があったから。自分の演じた脚本を読み返すと、構成とかセリフのやりとりとか、柱の立て方などのヒントが分かりますよね。演じてきたことがここで初めて書くことにも役立ったんです。

24歳で事務所を辞め、仕事の幅が広がる。NHK宇宙スペシャルの仕事で海外取材

 これがきっかけとなって、「書く仕事」もするようになり、2年後から「BS週刊ブックレビュー」という番組に出るようになりました。

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