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でも、寿命も短かったので治療の繰り返しで歯がなくなっていても、困らなかったんです。つまり予防も必要なかった。その時代に考えられた保険制度が、人生100年時代の今もまだ続いてしまっている。

【患者】なるほど。時代遅れと言われるわけですね。

むし歯治療に使われる詰め物がむし歯を増やしている

【歯科医】保険診療は、歯科治療の大量生産みたいなもの。そもそも削ったり詰めたりする行為にしか報酬が設定されていないので、一人の患者さんにかける時間も短くなる。だから、原因除去も行わないし、患者さんの生活習慣を改善するような話をする時間もないんですよ。

【患者】わたしが今まで受けていた治療もそんな感じです。それが普通だと思っていました。

【歯科医】歯科材料も日本と海外の差が開いてきています。たとえば、今、保険診療で詰め物をするときはパラジウム合金が使われています。パラジウム合金というのは、スウェーデンでは十数年も前からむし歯が再発しやすく、アレルギーの原因にもなるということで使用禁止になっています。

【患者】そうなんですか⁉

【歯科医】パラジウム合金は、むし歯の再発を起こしやすい上に金属アレルギーの原因のひとつといわれています。だから、日本では保険適用外のセラミックがスウェーデンでは一般的な歯科材料として使用されているんですよ。

【患者】え。スウェーデン人になりたい……。

【歯科医】金属のかぶせ物や詰め物は歯とのすき間をセメントで埋めるため、時間が経つとセメントが劣化してすき間ができます。そこから細菌が入って、またむし歯になってしまう。

【患者】だから一度治療した歯が、またむし歯になってしまうんですね。

むし歯をドリルで大きく削る治療法は間違っている

【歯科医】前にも言いましたが、むし歯治療を4~5回繰り返すと歯がなくなる。それは、日本の歯科治療では「予防拡大」といって、むし歯をドリルで大きく削るのが当たり前に行われていたからです。

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