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「夫を信じている」と語ったが…

 総裁選に出馬した野田氏は昨年9月20日、地方議員とのリモート会議で、夫の訴訟に関して「私は夫を信じている。身に覚えのないことを面白おかしくやられた」などと発言。さらに、9月22日には、自身のブログで<「文春」が根拠としている警察庁のデータベースについては、夫が文春を名誉毀損で訴えた裁判の判決において、証拠として全く信用されなかった怪文書>などとし、報道が事実無根であることを強調していた。

 だが、東京高裁は2月3日、以下のような判決を下した。

 <警察庁幹部への取材結果等を総合すれば、1審原告が過去において京都の指定暴力団「会津小鉄会」傘下の「昌山組」に所属していたことは真実であるというべきである>

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 1審では、文信氏が元暴力団員という点について「真実相当性がある」とする判決だったが、控訴審では「真実である」とする判決になっている。

高裁判決には〈真実である〉

 文信氏に話を聞いた。

――暴力団に所属していたことが裁判所に認定された。

「判決文をまだ見ていないので分からないんですよ」

 一方、野田氏に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「訴訟の当事者ではないので、回答する立場にありません」

野田聖子氏 ©文藝春秋

 それまで「夫を信じている」と語り、「週刊文春」が提出した証拠についても「怪文書」と断じていた野田氏。ところが、高裁判決が下ると一転、夫の訴訟に関して「当事者ではない」と回答を拒んだ。だが、森友問題における安倍昭恵夫人の例からも明らかなように、最高権力者の配偶者は国政にも影響を与え得る立場。首相を目指し、政権のナンバー2の要職にある野田氏が夫の問題について今後、どのように説明責任を果たすのか、注目される。

 2月9日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び2月10日(木)発売の「週刊文春」では、野田氏の近況や、全閣僚で最も多額だった夫妻の資産、文信氏との一問一答などについても取り上げている。

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