文春オンライン

連載シネマチャート

救いのない結末も美しく記憶に刻まれる…娯楽映画の巨匠・スピルバーグによる“見事なアップデート” 「ウエスト・サイド・ストーリー」を採点!

シネマチャート

note

〈あらすじ〉

50年代後半のニューヨーク。成功を夢見る移民が世界中から集まるマンハッタンのウエスト・サイドでは、人種の違う若者たちが縄張り争いを繰り広げていた。ある夜のダンスパーティーで、敵対関係にあるヨーロッパ系移民の〈ジェッツ〉とプエルトリコ系移民の〈シャークス〉が、一触即発のムードになる。そんな中、ジェッツの元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)は、シャークスのリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)と一瞬で恋に落ちる。トニーとマリアはジェッツとシャークスの決闘を止めようとするが、悲劇が起きてしまう。

〈解説〉

1961年に映画化されたブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」を、スティーブン・スピルバーグ監督が再映画化。第79回ゴールデングローブ賞で作品賞を含む主要3部門受賞。157分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★スピルバーグ同様、61年版に興奮したので懐しさでいっぱい。童顔のマリアに少し違和感。新旧をつなぐリタ・モレノ!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆継ぎ目を覗かせない上出来のリメイク。「娯楽映画の巨匠」スピルバーグが、速度と臨場感を全開している。自負が伝わる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★全く興味が持てない物語だったのに歌とダンスに心を奪われた。救いのない結末も繊細な演出で美しく記憶に刻まれる。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆オリジナルとの距離がやはり近すぎると思う。主題は今なお時代に刺さるが、説話構造はシビアな眼の捉え直しが必要では。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★冒頭からエンドロールまでお見事なアップデート!瓦礫と水溜りと廃墟のサンファンヒル地区の街を思わず抱きしめたい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『ウエスト・サイド・ストーリー』(米)
2月11日(金)より全国ロードショー
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory

救いのない結末も美しく記憶に刻まれる…娯楽映画の巨匠・スピルバーグによる“見事なアップデート” 「ウエスト・サイド・ストーリー」を採点!

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー

関連記事