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〈1本2万2000円の商品が大反響〉ファイナルファンタジー、聖剣伝説、ライブアライブも…大手ゲーム会社がリメイク・リマスター作品を量産しまくる“納得の理由”とは

2022/03/15

 映画でもさまざまな作品がリメイク、リマスターされているが、実は「テレビゲーム」でも似たような現象が起きている。

 近年は、往年の有名タイトルがリメイク、あるいはリマスターされる機会がかなり多い。しかもそれらの作品は、新作と同じくらいに注目を集めているケースもあるのだ。

 そして何より、発売されるゲームソフトからもその変化を読み取れる。そう、往年の有名タイトルがリメイク、あるいはリマスターされる機会がかなり多くなってきたのである。

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リマスター・リメイクに力を入れるスクウェア・エニックス

『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズで有名なスクウェア・エニックスは、2021年あたりから特にリメイク・リマスターに力を入れている。

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 ドット絵の『ファイナルファンタジー』シリーズをなるべくそのまま蘇らせる「ピクセルリマスター」を展開しているほか、『聖剣伝説 Legend of Mana』、『サガ フロンティア』、『アクトレイザー』などのリマスター作品も発売した。名作といわれる『ドラゴンクエスト3』も、ドット絵と3Dが融合した「HD-2D」という最新技術を使ってリメイクされる予定だ。

 2022年7月22日には、スーパーファミコンで約28年前に発売された『ライブアライブ』のリメイク版が発売予定。このゲームは非常に有名かというとそうでもなく、“ゲーマーの間では有名”なくらいの作品なのである。つまり、超有名作だけがリメイクされる状況ではなくなっているわけだ。

『ライブアライブ』は1994年に発売されたスーパーファミコン用RPG。『名探偵コナン』の青山剛昌、『ミステリと言う勿れ』の田村由美、『ゴーマニズム宣言』の小林よしのりなど、7名の漫画家がキャラクターデザインを担当していた。画像はスクウェア・エニックス公式サイトより。

 しかも、リメイク版『ライブアライブ』はかなり気合の入った作りである。たいていは定価3000円~4000円程度のミドルプライスでリマスターされるケースが多いのだが、『ライブアライブ』は約7500円のフルプライスに相当する。さらにHD-2D技術で懐かしさを残しつつもグラフィックを一新し、新録のボイスもついているのだ。

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