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デスクまわりをモノトーンにしてはいけない…仕事や勉強の効率が上がる「色彩」の科学的な使い方

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genre : ビジネス, 教育, 働き方, ライフスタイル

デスクまわりのインテリアはなにを意識したほうがいいのか。日本ユニバーサルカラー協会代表理事の南涼子さんは「真っ白な部屋では作業スピードが遅くなりミスが増える。集中力を高めるには赤色や黄色、想像力を高めるには青色を取り入れるといい」という――。

※本稿は、南涼子『一瞬で心が整う「色」の心理学』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/VizArch ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/VizArch

アイデアがほしい時、パソコンのモニターは青色

仕事の効率は勤務時間や待遇面だけでなく、働く場所の環境に大きく左右されます。仕事場の色は、普段は特に意識しなくても確実に仕事の成果に影響を与えています。では、仕事の意欲を湧かせて、業務のパフォーマンスを高める空間の色とはどんな色なのでしょうか。

実は一概にこの色が良いといえるものではなく、業務内容によって生産性を高める色と低下させる色がある、というのが正解です。

カナダのブリティッシュコロンビア大学では、色で作業効率にどのような違いが生じるのかを調べています。研究では600人を対象に6つの課題について、パソコンのモニターを赤にした場合と、青にした場合で明らかな作業効率があることを2009年に明らかにしています[1]。

赤は記憶力を必要とする作業や、細部への注意力が必要な作業の効率を高め、そのパフォーマンスは青に比べて31%も向上していたことが分かりました。

一方、ブレーンストーミングや新しいアイデアを生み出すような創造性が求められる場面では、青の環境下で約2倍の能力が高まることが判明しています。

仕事が捗るのは「真っ白な職場」より「カラフルな職場」

赤が注意力を必要とする業務に向いている理由として、報告では赤は停止信号や救急車、危険を連想させ、人間に「間違いやリスクを回避したい」という気持ちを抱かせるためと説明しています。

精神を安定させる青は穏やかな空や海を連想させることから、安全や平和な気持ちを呼び起こし、人を肯定的な気分にさせ、新しいものを探求したいという気持ちが促進され、創造性が高まると推察されています。