昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「おしゃべりクッキング」最終回の収録で上沼恵美子が「本当は泣きたいくらい寂しい、でも泣けなかった」理由

#1

「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(ABC・テレビ朝日系)が、4月1日に最終回を迎えました。「文藝春秋」2022年4月号より、タレント・上沼恵美子さんが「快傑えみちゃんねる」、「おしゃべりクッキング」を振り返った手記を全文転載します。(全2回の1回目/後編に続く)

◆ ◆ ◆

いまのところ別居生活は円満

 8カ月ぶりに『文藝春秋』さんからお声がかかりました。

 昨年8月号に寄せた手記(『芸能界を引退しようと思った』)は、おかげさまで大反響をいただきました。大阪、いや関西中の本屋から『文藝春秋』が消えたそうです(笑)。

 あのテレビ局の悪口を言ったからでしょうか。一昨年7月、突然最終回を迎えた「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)のことです。手記では初めて番組終了の顛末を明かしました。それに加えて、紅白歌合戦の舞台裏、M-1騒動、夫との“離婚”について、駆け足ではありましたが、すべてを洗いざらい吐き出させていただきました。

上沼恵美子さん ©杉山拓也/文藝春秋

 雑誌が発売されると、姉(漫才コンビ海原千里・万里の元相方)から電話がありました。「これまでアンタの本は1冊も買うたことがなかったけど、この雑誌は珍しく買った。いい内容やった」と。身内でも読み応えがあったということでしょう。

 夫(上沼真平氏、関西テレビ元常務取締役)は、古巣の文句をさんざん言われて不愉快だったに違いありません。それでも何も言ってこなかった。まあ心から傷ついたことをお話ししたのですから、怒られる筋合いはないですけどね。もし「許さん」って言われたら、今度こそ別れてやろうと思っていましたけど(笑)。いまのところ別居生活は円満です。

「おしゃべりクッキング」は親孝行

 この半年間にもいろいろなことがありました。

 その最たるものが「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(朝日放送テレビ)の終了です。4月1日が最終回となります。

 ゲストと一緒に料理し、試食しながらトークする番組。阪神・淡路大震災が起きた1995年のスタート以来、27年間続けてきました。こんな長期間よくぞ続けていただきました。朝日放送さんには本当に感謝しかありません。

 驚いたことに、27年間で嫌なことは1回もなし! 辻調理師専門学校の先生たちをはじめ、歴代のディレクター、プロデューサー、スタッフ、みんないい方ばかり。毎回、朝から晩までかけての1日10本撮りは、体力的にきつかったけど、その分、充実感がありました。