全員の順位は発表されないシステム
生徒は自分の成績しかわからず、全員の順位は発表されないシステムになっている。提携校進学制度に関わる5教科9科目の内申点は、5段階評価で合計45点満点だが、「何点台のグループに何人」といった形で、分布図が貼り出されるだけで、悠仁さまの点数は他の生徒にはわからない。お互いの受験に差し障りがあるとの理由で生徒は志望校について話したり、合否を報告し合うことも固く禁じられているという。
ただ、お茶中関係者はこう話す。
「お茶中は女子に比べて男子の成績は格段に落ちるんです。内申点の分布図を見ると、40点から45点のトップクラスは女子ばかりが占めています。男子は1番優秀な生徒でも、女子の30位の生徒と同じくらいの成績です。分布図で言うと35~40点の辺りに1人か2人いるくらい。だから、いくら提携校制度の枠が少ないからと言って、普段の勉強さえ頑張っていれば、男子の中で上位に入るのは、それほど難しいことではありません」
2月16日、筑附高の合格発表の日に報じられた「デイリー新潮」と「NEWSポストセブン」の記事は、悠仁さま“優秀説”に冷や水を浴びせるものだった。2021年に福岡県北九州市主催の「第12回子どもノンフィクション文学賞」で佳作に選ばれた悠仁さまの作文「小笠原諸島を訪ねて」の内容に、盗用疑惑があると指摘したのだ。
(文中一部敬称略)
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「文藝春秋」特別取材班による「悠仁さま15歳の憂鬱」の全文は、「文藝春秋」2022年4月号と「文藝春秋digital」に掲載されています。
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