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内山壮、長岡、濱田…ヤクルト・三輪正義広報が期待する、連覇のために絶対必要な若い力

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/03/25

 皆さん、こんにちは。東京ヤクルトスワローズ広報、もう3年目の三輪正義です。昨年は6年ぶりのリーグ優勝、そして20年ぶりの日本一を勝ち取ったスワローズ。昨年、11月27日に日本一になってからあっという間の4か月でしたが、今日3月25日、連覇を狙うシーズンが始まります。

 一昨年、昨年同様、ファンの皆様には、感染対策などご不便をおかけすることとなりますが、スワローズは選手・スタッフ一同、万全の準備で開幕を迎えることができました。どうか一年間熱いご声燕をおねがいします。

「三冠王」として臨む今シーズン

 ご覧のとおり「文春野球コラムペナントレース」も今日開幕を迎えます。個人的な話で恐縮ですが、昨年は首位打者、本塁打、最多勝のタイトルを獲得し、三冠王を獲得しました。なんでも文春野球史上「初の三冠王」だそうで、なにかと「初」に縁がある僕。独立リーグ「初のFA権獲得」などとともに、僕の球歴に栄えある1ページを刻むことができました。これもひとえにHITを押してくれる読者の皆さんのおかげです。今年こそ「コラム日本一」を獲る文春スワローズの一員として、去年の忘れ物を取りにいかなくてはなりません。

30年ぶりのヤクルト特集の『Number』を手にする筆者 ©三輪正義

 今年もオフの“トレーニング”は万全です。公式YouTube『つば九郎テレビショッピング』の収録や、公式アプリの企画立案。そして、なんとニッポン放送さんのオープン戦ネット配信では、人生初めて、神宮球場の放送席に座り解説を務めました。あんなに眺めのいい特等席で野球を見ることに興奮し、思わず喋りすぎたのはここだけの話ですが、新たな視点で選手たちの動きをしっかりチェックしてきました。

地獄のキャンプが思い出され、沖縄恐怖症に

 そうそう、2月には一軍のキャンプにも行ってきました。実を言うと現役時代、プロ5年目の2012年以来、6年目以降は二軍の西都で過ごしたから、10年ぶりの沖縄入りでした。バットをカメラに持ち替えて、いや正確に言うと、カメラ(GoPro)を頭につけての浦添入り。もちろん公式YouTube用の映像を撮るため、那覇行きの飛行機に乗りました。

 しかし、那覇空港に降り立ち「めんそ~れ」の看板を見たその瞬間から、現役時代のしんどかった思い出がフラッシュバックしました。毎日逃げ出したいと思いつつ、ホテルからバスで球場に向かったあの道、特守へ臨むため、重い足取りで向かったサブ球場への坂道……。引退後も決して沖縄には足を踏み入れず、「沖縄旅行、最高ォ~!」などと言う友人知人の話すら一切聞かないようにしていたほどなのです。

「何しに来たんだ、邪魔すんなよ」と総攻撃され……

 そんな思いを抱えての10年ぶりの浦添市民球場(ANA BALL PARK 浦添)でしたが、先輩後輩スタッフからは「何しに来たんだ、邪魔すんなよ」と総攻撃されつつも、キャッチボール、ティーバッティングのトス上げ、室内練習場でのバッティングピッチャーなど、コキ使われ……もとい、率先してのお手伝い。その映像をしっかりとカメラに収めて公式アプリで公開しました。

 塩見泰隆からは「三輪さんがカメラ頭につけてるの見慣れてきましたねぇ」と言われたので、きっと浸透してきたんでしょうが、キツい練習中でも、気の利いたことを言おうとする選手たちの素顔を映像に収めることができて嬉しかったです。

「ヘッドが大谷翔平でグリップが嶋」石川雅規の面白さ

 なかでも印象的だったのは石川雅規さん。投手なのに、室内で黙々とトスバッティングに励んでいたときに突然話しかけてくれて、なんと自身のこだわりのバットの解説を始めました。

「これ、ヘッドが大谷翔平(モデル)でグリップが嶋(基宏)なの、両極端でしょ?」って。その後、自らのバントへの思いを語ってくれたんですが、後からその映像を見返すと、とっても自然でいい。それまで、僕は選手の必死に練習しているところを押さえようと躍起になっていたんですが、何気なくバント論を語りだす石川さんの映像のなんとナチュラルなことか。実際は、僕に向けて話してくれているのですが、画面の向こうのファンに語りかけているようなのです。ひょっとしたらこういう何気ない映像こそが、見ている人が求めているものではと、はたと気づかされました。今年のキャンプは収穫充分。この模様も公式アプリで公開されていますので、ぜひご覧ください。

連覇に絶対必要な“今年ブレイク必至”の若手は?

 さて、昨年日本一になったスワローズですが、やはり連覇のためにはチーム力の底上げ、とりわけ若い力が必要です。昨年、野手は、塩見が名実ともにブレイクし、19歳の奥川恭伸が終盤の大事な時期に戦力となりました。手薄と言われ続けた選手層はグッと厚みを増し、頼もしい限りですが、そこに割って入ってきそうな若手はチームの勢いを増す意味でも絶対に必要です。

 そこで、期待すべき“今年ブレイク必至”の若手を挙げたいと思います。

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