カムカムが帰ってくる! 4月8日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。大反響を受け、GWには170分の総集編(BS4K:5月1日午後1時30分~4時20分、総合:5月4日午後2時~4時59分)が放送される。NHKによれば「別の作品としても楽しめるくらい」大胆な編集を施したという。
「週刊文春」はこれまで何度もカムカムについて報じてきた。総集編が放送される今、もう一度読み返したい記事をあらためて公開する。日々鍛錬し、総集編に備えよ――。((初出:週刊文春 2022年2月10日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、2代目ヒロインのるいを演じている女優・深津絵里(49)。彼女の芸能界入りに携わった地元の恩人女性が、「週刊文春」の取材に応じ、深津の「デビュー秘話」を明かした。
深津は1973年、大分県別府市の生まれ。その後、大分市郊外の新興団地で育った。当時は、襟足を刈り上げたショートカット。コムサ・デ・モードのシックな洋服に身を包んだ少女は、団地でもひときわ目を引く存在だったという。
そんな娘の才能をいち早く見出したのは、母・諭美子さんだった。オーディション雑誌を買い揃えては、芸能界の情報を熱心に集め、デビューのきっかけを探していたという。
転機は13歳だった1986年。「ミス原宿」コンテストでグランプリに輝いたのだ。彼女に出場を勧めた恩人の女性が明かす。
「以前勤めていたレコード会社の人に、大分から誰かいないかと言われ、音楽関係の教室に携わる知人に聞いたら、『一人、眼力が半端じゃない子がいる』と」
初対面でその魅力に惹かれた女性は諭美子さんとも意気投合し、指導を任された。