1ページ目から読む
2/2ページ目
「虚無蔵さんいいね」に松重の返事は…
「松重は博多弁丸出しで天然パーマのチリチリ頭。あいつの家に行った時、マヨネーズをチューブからそのまま飲んで『これがウマいんや〜』って言ってたのを覚えてる。ついこの前、あいつに『虚無蔵さんいいね』ってメールしたら『なんだお前、朝起きてんの?』って返ってきたよ」(同前)
蜷川幸雄の劇団を3年半で退団。演劇から離れ、建設会社の正社員になるなど流転の時期もあった。脇役で世に知られ始める頃には40代になっていた。
「孤独のグルメ」が始まったのは49歳。19歳で出会い、26歳で結婚した妻には、それまで苦労の掛け通しだったという。
「愛妻家で家族思いでもあり、4年前に『お袋と同居する』と、都内に2億円超の一戸建てを建てた。今は2世帯で暮らしているそうです」(前出・ドラマ関係者)
所属事務所・ザズウの松野恵美子社長が語る。
「現在の活躍は、彼の信念と志が、ちゃんと残っているからだと思います。カムカムの脚本家の藤本有紀さんをとても信頼していて、楽しんでやっています」
虚無蔵の名セリフ「20年思い詰めてましたがな」は、松重の俳優人生をも表していた。