2021年12月24日に開催した、中野heavy sick ZEROでの緊急ライブ『THiS is FOR BiSH』で2023年をもっての解散を発表したBiSH。2022年1月からは「12カ月連続リリース」をスタートし、4月は第4弾シングル『ごめんね』をリリースする。
彼女たちが表紙を飾った『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月発売)では、それぞれ単独インタビューの中で解散やBiSHの未来について語っていた。そこで「BiSHラストイヤー記念」として、6カ月連続でこの単独インタビューを掲載。
今回は、BiSHの中で最もロックミュージックを愛する、セントチヒロ・チッチ。「誰よりもBiSHに厳しかった」と振り返る彼女だが、人を理解しようとする心が芽生えてきたらしい。きっかけは音楽で出会った大人たち。今だから伝えられる、BiSHへの気持ちと自分の気持ちを聞くと、チッチは次の熱いステージへと上ったようだった。
自分で音楽をやるのが第一
──チッチさんのソロ活動と言えば、キュレーターを務めるライブイベント『THAT is YOUTH!!!!FES』ですね。BiSH、eastern youth、GEZAN、リーガルリリーの4組がZepp Tokyoに集結するという、開催1回目にしてすごいメンツが揃いました。
セントチヒロ・チッチ(以下、チッチ) 私だったらすぐに飛びつく対バンなんですけど、イベントむずっ!って思いました。BiSHのお客さんはバンド好きな人も多いけど、そういう人が圧倒的多数ではなくて。BiSHの出演時間は短いし、今回はいいかなと思っている人も多いみたいで。
──この4組がZeppに集結するなんて、チッチさんじゃなきゃ実現しなかったと思うんですよ。
チッチ かなり奇跡的な日だと思うんですけどね。1回目の開催だし大切にしたくて。絶対自分が出てほしいと思う3組に、自分で手紙を書いたり、電話をしたり、直接会いに行ってお話をしたり、いろいろ頑張りました。