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23歳で結婚、40歳までに10人を出産…大家族の母親(48)が抱えていた“複雑な思い”「私は子だくさんを望んでいるけど、子どもたちがどう思うかはまた別」

23歳で結婚、40歳までに10人を出産…大家族の母親(48)が抱えていた“複雑な思い”「私は子だくさんを望んでいるけど、子どもたちがどう思うかはまた別」

「12人のママ・HISAKOさんインタビュー」より#1

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 YouTubeチャンネル「【12人産んだ】 助産師HISAKOの子育てチャンネル」を運営する助産師・HISAKOさん(48)。24歳で1人目を出産し、その後さらに9人の子どもを出産した後に離婚。現在は再婚相手との間に2人の子どもを出産し、12人の子どもを産んだお母さんとして、YouTubeで発信している。

 そんなHISAKOさんに、これまでの育児や出産までの経緯、46歳での高齢出産について詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)

HISAKOさん(48)

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なんでプライベートで給料をもらわずに、新生児の面倒を見ているんだろう

――助産師として活躍しているHISAKOさんですが、もともと子どもが好きだったのでしょうか。

HISAKO 好きでした。子どもにかかわる仕事に就きたいと思って、助産師を選びましたし、子どもは最低3人は欲しいと思っていました。

 子どもって裏表がなくて、思ったことをストレートに伝えてくれるので心地いいんです。コミュニケーションを取る上ですごく楽だなって思っていました。

――最初のご出産は何歳の時でしょうか。

HISAKO 24歳の時です。実際に産んでみたら、自分の想像していたものとは全然違っていてびっくりしました。

――何が違ったのでしょうか。

HISAKO こんなに子どもが好きなんだから、自分の子どもはかわいいに違いないって思っていたんですが、実際に育児が始まったら「なんじゃこりゃ」でした。

 なんでプライベートで給料をもらわずに、新生児の面倒を見ているんだろうって。仕事とプライベートの切り替えがうまくできなくて。仕事ではあんなに楽しくできていた赤ちゃんのお世話も、自分の子どもになると想像以上にやることが多くて、息つく暇もなくて。素直に「子育てが楽しい」って思えない自分に戸惑いました。

 

――子育ては24時間オフがないですもんね。

HISAKO それでも「私にできないはずがない」って意地になっていましたね。お産も58時間の難産だったんですけど、それを乗り越えたという自信もあって、すぐに2人目が欲しいと思いました。それで3人目まではみんな年子です。