昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

知床半島沖・観光船遭難事故、賛否分かれる社長記者会見 地元漁師から上がるさまざまな声

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

記者会見で質問を受ける観光船運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長=27日午後、北海道斜里町

 北海道・知床半島沖の観光船遭難事故で、発生5日目に行われた運航会社社長の記者会見。「意味あるのか」「なすり付けだ」。地元漁師らは不満をあらわにする一方、擁護の声も聞かれた。

 斜里町の30代男性漁師は「(質問への)はっきりとした回答がなく、会見した意味があるのか」と、社長の対応に納得できない様子だった。事故当日に天候を確認して運航を決めたとの説明にも、「(午後に)風が変わって荒れる予報だった。お客を乗せるからには、なおさら注意が必要」と憤った。地元のイメージ悪化を懸念し、「ウトロは良い所。だからこそ、しっかり説明してほしい」と嘆いた。

 斜里町の元遊漁船員の男性は「ここの海を知っていれば、(波浪)注意報で船を出すことはしない」と指摘。会見での説明に「結局、責任を(船長に)なすり付けているようで、みんな納得しないのでは」と社長の態度を疑問視した。会見の時期も「もう少し早くできたのでは」と語った。

 一方、元漁師の80代男性は自宅のテレビで見た。「出港は船長が判断するはず。社長は問い詰められ、かわいそうだった」と同情した様子。家族らへの対応については「誠心誠意やろうと思っているのでは」と話した。

 斜里町の馬場隆町長は社長の会見を近くで聞いていたといい、報道陣の取材に「回答に対する物足りなさはあったと思うが、ほぼ全ての質問に答えていた」と一定の評価をした。

この記事の写真(1枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー