昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

 50代後半から「黄金の60代」を打ち出したように、そろそろ70代を考える時期に入ってきました。

運転免許証は返納?

 黄金の上ということでいうと、「プラチナの70代」でしょうか。

 一緒に仕事をするのも、自分より若い人が圧倒的に多くなりました。僕にないものを持っている人や感度の高い人がたくさんいるので、素晴らしいなと思ったら自分も取り入れようと意識しています。一般の方からも「こういう言葉遣いはキレイだな、僕に足りないところだな」といったように学ぶことは多いです。

 一方で、この先のロールモデルのような人はいないです。僕がデビューした頃は歌う人と踊る人がはっきり分かれていて、歌って踊るというのはまだ珍しい時代でした。さらにそれを66歳まで続けてきたら、比べるような人がいない存在になったと言われます。

 もともと僕は、他人と自分を比較するのはナンセンスだという考えです。だから卑屈な劣等感を抱くこともないし、間違った優越感に浸ることもない。

 どうせ比較するなら、自分自身がいいですね。これをやった自分とやらない自分ではどうだろう、と想像を働かせるということです。

 

 やらない自分ということでいうと、前々から考えていることがあります。運転免許証の自主返納です。

 自分で言うのもなんですが、僕は運転技術には自信があります。安全運転で。だから周囲の人たちも「ひろみさんなら、急いで免許返納しなくても大丈夫ですよ」と言ってくれています。

 もちろん悪い気はしないですが、そう言ってもらえているうちが花だろうとも思います。何かあってから「あの時に返しておけばよかったな」というふうには後悔したくないのです。

 70~74歳で免許更新をする際には高齢者講習があるのも、個人的には悩ましい問題です。経験者の知人たちから話を聞くうちに、自分が高齢者講習で「あんた、どこかで見たことある顔だな」「あれ、郷ひろみに似てないか?」と取り囲まれる妄想が膨らんでしまい、ますます返納に心が傾いていくという……。

 まあ、数年後には「あんなこと言っていたのに返納していないじゃん」とツッコまれているかもしれません。僕も「♪ゴメンなかったことにして~」と、『なかったコトにして』(2000年)の歌詞で言い訳していたりして(笑)。とはいえ、僕はことのほか慎重な性格ですからね。いまのところ高齢者講習は予定にありません。

『なかったコトにして』作詞・森浩美、作曲・DANCE☆MAN

z