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genre : ライフ, 人生相談

平気で夜遅くまで居座り、親子だけの会話をする義母

義父が外出している時などは、平気で夜遅くまで娘夫婦の自宅にいる義母。娘の夫の存在に気づいていないかのように、親子だけにしかわからない話で楽しそうにしている2人の姿を目の当たりにすると、「いい加減に帰ってほしい」とは言えないK太さんだった。

決定的だったのは、リビングでくつろいでいたK太さんが、キッチンで話している義母が妻に放った言葉を聞くとはなしに聞いてしまった時のこと。「『正直な話、ダンナさんが誰であろうとママにはまったく関心がないの。あなたがこうして近くにいてさえくれればそれで十分幸せだわ』という義母のセリフに『ありがとう。うれしい』と答える妻の明るい声を聞いた瞬間、『この結婚は失敗だった』と悟った」。

「別れるなら子供ができる前のほうがいい」という周りからのアドバイスもあって、現在K太さんは離婚を考えている。

結婚直後に夫の両親から借金の申し入れ

【CASE3】「借金」と「介護」で離婚目前のケース

「今でも結婚生活をこのままの状態で続けていっていいのかどうか、不安でしかない」と話すY乃さん(49歳)は、35歳の時、結婚相談所から紹介された同い年の相手と結婚。子供はいないまま、夫と猫とマンション暮らしをしている。

結婚してすぐ、夫の実家から「商売が傾いた」という理由でY乃さんに対し、相当な額の借金の申し入れがあったという。義両親が自分たちの息子ではなく、息子と結婚したばかりのY乃さんにお願いをしてきたことを疑問に思い、そのことをたずねると「あんたは独身時代が長く、お金をしっかり貯めてそうだから。ウチの息子は若い頃から遊びまくっていたから貯金はほとんどゼロ。『そろそろしっかりした相手を見つけて年貢を納めるか』という理由で、あんたと結婚したんだよ」などと、聞きもしないことまでペラペラと話し出したのだった。

「その時初めて、夫が長年風俗にはまっていたことを知らされた。私との結婚がお金目当てだったこともわかり、大きなショックを受けた」。実際、貯金があったY乃さんは、「結婚したら家族は助け合わなければならないのだろう」という思いから義両親に多額のお金を貸したのだった。義両親とY乃さんの詳しいやりとりを知らない夫からは喜ばれ、親孝行をしてもらったことへの感謝もされた。