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「行為の中身がひどすぎる…」"強制わいせつで逮捕”ロータリークラブ元会長らセレブ紳士が"性接待強要の宴”《緊急事態宣言下のご乱行》

2022/05/15

genre : ニュース, 社会

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胸を触る程度ではなく、もっと過激な行為に及んでいた疑いが…

「参加者は他にもいたが、捜査に8カ月を費やしたのは、加害者や加害行為を間違いのない範囲に絞るため。実際には胸を触るといった程度でなく、もっと過激な行為にも及んでいた疑いもある。大人数で数人の女性に対して性的サービスを無理強いしており、セクハラといった言葉で済むレベルではない」

 しかも、そうした行為に走ったのが、自ら「社会的責任」や「高い倫理観」を掲げた集団のメンバーだったから驚きだ。逮捕された成田晴義容疑者(71)は不動産賃貸業を営み、大森誠司(61)、西海正隆(62)、安福元則(45)の3容疑者はそれぞれ、文具・事務用品販売会社、食品製造販売会社、空調設備会社の社長を務めている。

「全員が明石ロータリークラブという社交団体のメンバーです。いわゆる地元の『名士』とされる人たちの集まりで、逮捕された4人はいずれも幹部でした。60代以上の3人は会長経験者で、今は理事を務めています。よりによって『紳士』を標榜する彼らが、密室の中で派遣された女性たちを好色の的にしたとあって、捜査員たちも眉をひそめています」(前出の記者)

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明石ロータリークラブは事件発覚後にホームページを削除

 そもそもロータリークラブとは何か。別のクラブに属するある会員が説く。

「経営者のほか医者や弁護士など一定の社会的地位にある人たちによる親睦団体で、高い倫理基準と社会奉仕の精神を持つことが条件とされています。例えば駅前の広場にモニュメントを寄贈したり、学生団体に寄付金を贈ったりしています。実際の会員は経済力のある人ばかりなので、人脈作りにもつながるし、所属すること自体が一つのステータスにもなっています」

 国際的な組織として知られ、日本でも戦前から各地で設立されている。明石ロータリークラブは1950年に神戸に隣接する明石市で創設され、現在の会員数は約60人。事件発覚後に削除されたホームページによると、入会金は15万円、年会費は25万2000円。毎週、市内のホテルである例会で集まるほか、ゴルフコンペや食事会も開いているという。皮肉にも、以下のような活動の意義が掲げられている。

「人と人との出会い、繫がりを大切にした親睦を行い、人生における奉仕活動を目的にしています」

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