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夜に酒を飲んでは大騒ぎ、奇声が聞こえることも…

 出口容疑者は身長が160cm台後半ぐらいで小太り。髪は短く、いつも長袖の作業着姿でした。体格がいいわけではありませんが、威圧的な大きな目をしていて、喧嘩でできたのか口に目立つ傷がありました。1度結婚したと聞きましたが、今は離婚して1人で事件現場に住んでいたようです。子供が2人いると聞きましたが、出入りは見たことがありません」

出口容疑者の自宅 ©文藝春秋

 実は事件の現場となった出口容疑者宅でトラブルが起きたのは、今回が初めてではない。別の近隣住民が話す。

「2カ月に1回ほどの頻度で、夜に酒を飲んでは大騒ぎして、奇声が聞こえることがありました。通報を受けたパトカーがやって来るのを見たこともあります。赤色灯が見えると、『ああ、またか』と。同じような作業着姿の中年の男たちが何人も家を出入りする様子も見たことがあります。もう1人の逮捕者である舟橋容疑者もその仲間の1人だったのだと思います」

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繁華街でもトラブルメーカーで出禁の店があちこちに…

 出口容疑者は自宅付近だけではなく隣町の繁華街でも度々トラブルを起こし、“出禁”の店も多かったという。繁華街関係者が話す。

「出口容疑者は無銭飲食を繰り返し、多くの店から出禁になっていました。2020年6月にも無銭飲食が理由で逮捕されています。地元の光市にも出禁の居酒屋はありますし、隣町で飲み屋が多い徳山駅周辺のスナックや居酒屋でも出禁の店は数軒ある。最近は女性がいるような店より、安い居酒屋にいることが多かったようです。

出口容疑者が頻繁に飲みに出かけていた徳山駅の繁華街周辺 ©文藝春秋

 店では出口容疑者が酒を飲む傍ら、坂本さんが静かに座っている姿を見たこともありますし、出口容疑者がガラの悪そうな仲間と肩で風を切るように酔っ払って大声を出しながら繁華街を歩く姿を見かけたこともあります。

 ちなみに出口容疑者は21年秋にも実の弟を殴り、傷害容疑で逮捕されています。酒を飲んで暴れるので厄介者扱いで仕事は続かずに転々としていたようですし、若い頃から何度逮捕されても懲りることがない。本当に手がつけられない男でした」