文春オンライン

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その際は「やり方」や「方法」を変えることによって「あきらめる」という気持ちの目先を変えさせること。期限を切ればさらに効果的です。

「もう1週間」の一言で、モチベーションが上がる

かける言葉としては、

「もう1週間やってダメなら、あきらめるとして、それまで他の方法を試してみよう」

といった感じで。

これは「もう1週間」と期限を切られていることから、ゴールが明確になったことで「ゴールの見えないモヤモヤ感」が軽減され、一瞬モチベーションが上がります。

さらに、他の方法にそのエネルギーを傾けることによって、ほんの少しでも手応えが感じられれば、事態は好転に向かうはずです。

なぜなら、あきらめがちな人たちは、あきらめたくなる時に、心に強いストレスを感じています。あきらめてしまえばストレスから解放されるので、楽になりたいという衝動に駆られます。性格と言ってしまえばそれまでですが、これは自分の心を守るための防衛本能かもしれません。

しかし、あきらめてばかりでは、心に耐性もできませんし、社内や顧客からの信頼を得ることができないために、ビジネスパーソンの成長を阻害してしまう要因にもなります。

期限を切ることで「十分やれそうだ」と思いやすくなる

そこで効果的なのが「期限を切る」こと。「全力疾走しろ」と言われても、それが50メートルなのか、100メートルなのか1500メートルなのか、はたまたマラソンなのか、距離が分からなければ、走り始める前から不安で一歩目が踏み出せません。1500メートルやマラソンを最初から全力疾走しては最後まで走れません。

それと同じことで、部下にとっては「1週間」とか「残り2週間」とか期限を切られることによって、ゴールが明確になるのでペース配分が明確になることと、それ以上に、そのくらいなら頑張れると「十分にやれそう」な気がしてくるのです。

これが「プラスの兆し」です。

また、視野、視点を変えさせるには「いったん」という言葉が非常に効果的です。例えば、