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「秋葉原で無差別殺傷した死刑囚の元同僚です」大友秀逸さんがそう名乗ってツイッターを続ける理由

source : 提携メディア

プロフィール欄に「秋葉原事件加藤智大の元同僚で友人です」と書かれたTwitterのアカウントがある。アカウントの所有者である大友秀逸さんは、仙台市の警備会社で加藤智大死刑囚と一緒に働いた経験がある。「実名・顔出し」で情報発信をしており、このため何度もメディアの取材を受けてきた。なぜそんなリスクを引き受けているのか。無差別殺傷事件を取材している写真家・ノンフィクションライターのインベカヲリ★さんが聞いた――。(第1回)

※本稿は、インベカヲリ★『「死刑になりたくて、他人を殺しました」無差別殺傷犯の論理』(イースト・プレス)の一部を再編集したものです。

「『人を殺したい』という内容のメールが来るんです」

こんなツイッターアカウントがある。

「秋葉原事件加藤智大の元同僚で友人です。どなたでもご意見や質問などございましたら自由に書き込んでください」

大友秀逸さん(写真=インベカヲリ★)

「秋葉原無差別殺傷事件」が起きたのは、2008年6月8日。当時25歳だった加藤智大は、秋葉原の交差点に2トントラックで突っ込み、さらに持っていたダガーナイフで通行人を切りつけ、7人を殺害し10人に重軽傷を負わせた。2015年に死刑判決を受け、現在は東京拘置所に収容されている。

ツイッターのアカウント所有者は、その加藤の元同僚であり友人の大友秀逸氏。これまで実名、顔出しでたびたびメディアに出演してきた人物だ。無差別殺傷犯の「友人」などと公言すれば、世間の風当たりは強いだろう。実際テレビに出たことで、13年間住んだアパートからは追い出され、勤めていた会社では左遷された。そのうえ当の加藤からも「事件を語ることで金儲けしている」と勘違いされ不信感を持たれているらしい。

あまり知られていないことだが、一般人がメディアで取材を受けても謝礼が出ることは少ない。損得勘定をしていたら、とてもできることではないだろう。そんな苦汁を味わいながらも、大友氏は事件に関する発信を続けている。すると自然に、殺人願望を抱えた人々が集まってくるのだそうだ。