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「優しすぎて勝負師になり切れず…」

 日曜日の9連敗のうち、1点差負けは実に6試合。僅差に弱いのは、専門である投手の起用法にも問題が。

「継投の失敗が目立っています。特に守護神・山﨑康晃は好調なのに信頼されず、一発を恐れてマウンドに送るのをためらっている。5月29日の西武戦でも同点の9回裏に平田真吾をリリーフさせ、サヨナラ弾を浴びた。選手間では『康晃が振り回されている』と同情されています」(同前)

©文藝春秋

 一方、記者の間からはこんな不満の声が上がる。

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「試合後のリモート取材を監督が『自分の言葉を記者の前で伝えたい』とわざわざ対面に切り替えた。ところが試合に負けると意気消沈して、『ファンに申し訳ない』『悔しさを受け止めます』といった言葉ばかり。語彙力がなく、記者たちは『記事にならない』と嘆いています」(前出・番記者)

 今季は2年契約の2年目で、立場も崖っぷちに。

「阪神の矢野監督や中日の立浪監督は弱くても話題になるが、DeNAは選手も含めて全く注目されない。浮上する気配もなく、球団フロントは『優しすぎて勝負師になり切れず、監督に向いていない』と見始めている。2年連続最下位なら今季限りでしょう」(同前)

“優しい番長”ではチームをシメられない。