どんなに前職では優秀で活躍していた人でも、180度カルチャーの異なる会社に行けば、これまでのやり方は通用しません。これまでNGとされていたことが転職先で評価されたり、逆にこれまで求められてきた能力が足かせとなることもあります。
今いる会社も、自分の性格や考えとマッチしているからこそ選んだはず。180度異なるカルチャーに適応できる柔軟性が自分にあるか、しっかりと考えてみましょう。それが難しければ、適性を見極めて別の選択肢を幅広く検討するなど、気持ちを切り替えたほうがよい場合もあります。
こうした、社風の違いや、働き方の違いが理由で不採用になることについては、対策が難しいように感じるかもしれません。しかし、よくある不採用理由の一つだと知っておくと、不採用になったときの受け止め方は大きく変わると思います。人と同じで会社も「相性」があります。面接の時には、自分とこの会社のカルチャーが合うかどうか、気を付けて見極めるようにしたほうがいいでしょう。
「なぜ落とされるのかさっぱりわからない」他責の人
私はこれまで多くの方の転職を支援してきましたが、不採用の理由として一番多いのがこの「他責」です。問題を責任転嫁してしまう他責傾向の強い人は、中途採用では特に敬遠されます。
しかし、他責傾向がある人ほど、自分のそういった傾向に気づかないので、不採用になった理由がそこにあるとは気づかず「なぜ不採用になるのかさっぱりわからない」と考え、先方の企業や人材エージェントのせいにしたりします。
他責傾向が強い人は、例えば面接で、なぜ今の会社を選んだのかを問われると「親に安定した会社に入ってほしいと言われたから」「転職エージェントに入社させられた」と、人生の大切な決断を他人任せにしたことを話したりします。また、これまでの仕事の実績を問われると「今の会社では大きな仕事を任せてもらえなかった」「上司から特に目標を与えられなかったので、実績が積めなかった」など、仕事のパフォーマンスを他人のせいにしてしまいます。