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ドラゴンズ公式YouTube担当者の原体験。15年越しに知った“立浪選手”の耳打ちの中身

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/07/13
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 初めまして。私は現在、中日ドラゴンズの球団職員として動画コンテンツの制作をしている岡田昌尚と申します。昨年5月に「#Dragons_Inside」というコーナーを立ち上げ、選手や首脳陣などチームの内部を撮影。現在はYouTubeをメインに公開しています。

「#Dragons_Inside」開始時、8万人弱だったチャンネル登録者数は6月末に19万人を超えました。最近では首脳陣、選手から「YouTubeで良いネタじゃない?」と提案を受けたり、若手選手には「YouTubeに出れるんですか!」と言ってもらえたりするようになりました。ファンの皆さんからの良い評判がチームにも伝わって、2年目を迎えた今ではカメラを向けられることに対しての抵抗感がほぼ無くなってきました。また、YouTubeは尺制限の無いコンテンツですので、選手もインタビューなどを通して自分の思いをしっかりファンの方に伝えたいと思ってくれているように感じます。

中日ドラゴンズ提供

「ドラゴンズの魅力」を全国に伝えたい!

 少し自己紹介をさせてください。実家がバンテリンドームの近くで、1997年の球場移転をきっかけにドラゴンズファンになった36歳。手作りの応援ボードを外野席で掲げ、2007年日本シリーズの伝説の完全試合リレーも現地で観戦したドラキチです。ドームに行けない時は中継で試合状況をチェック。山崎武司さんのバンザイサヨナラホームランを中学からの下校途中にラジオで聴き、道端で友人と大騒ぎしたのも良い思い出です。

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 昨年、ドラゴンズに入社するまで10年間、東京でテレビ番組制作の仕事をしていました。キー局で旅番組ADを経験し、その後スポーツ番組を担当。ロッテ、西武、楽天、侍ジャパンの担当記者を務め、その後ドキュメンタリーコーナー、番組統括を経験しました。

 東海地方を離れて暮らしてみると、ドラゴンズの情報が乏しくなり、接する機会が無くなりました。よく夜のニュースで「ドラゴンズが勝ったのに、相手チームのことばかり取り上げられていた!」と嘆くファンの方もいらっしゃると思います。夜のニュースの番組統括をしていた時は、各試合を扱う長さ、どのシーンを切り取るかなどを全国の視聴者目線で判断してきました。ドラゴンズの“相手主語”のニュース構成を指示したことも多々あります。

 名古屋を離れた経験、スポーツニュースを制作していた経験で、全国12球団の中でのドラゴンズの立ち位置を充分に把握できていると思います。東京で暮らしていた当時の自分に「ドラゴンズってこんなに魅力がある球団なんだ!」と思わせるような情報を届けたいと、常に思って動画制作を行っています。

中日ドラゴンズ提供

 今季より立浪和義新監督となりました。もちろん現役時代の活躍は知っていますし、学生時代の野球部ではファーストを守っていたので(弱小校でしたが)「背番号3」を付けてプレーできることがとても誇らしく思うほど大ファンでした。

 立浪監督が長年の夢を叶える瞬間に立ち会えたことはとても感慨深いものがあります。動画コンテンツへも協力的で、これまでも監督関連の動画を多く公開させてもらいました。定期的に登録者数を聞かれ、「片岡篤史チャンネル(28.6万人)までまだまだやな!」と発破をかけられています。

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