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ときに「私のお金で海外留学するか?」なんて血迷った提案をされることもありますが、いずれの場合も僕は極力拒否をします。

それはやはり、

「ヒモの僕がいうのもおかしな話だが、お金の使い方を考えてくれ! エコノミーな僕を長く飼ってくれ!」

と強く思っているからです。

彼女を何度変えてもヒモでありつづけた

まったく苦に思わない家事をやることで会社に行かずにすむうえ、生きるうえでの必要経費がかからずに生活できてしまえることは、やっぱり少しズルい生き方であるという自覚はあります。

それでは、「プロヒモ」とはどういうことでしょうか。

「プロヒモ」に対し「アマヒモ」がいるわけでもありません。

「これまでとは一味ちがうヒモだぜ!」と強調したかった理由による造語にほかなりませんが、なにが「一味ちがう」のでしょうか。

僕は、「当方ボーカル、それ以外募集」と音楽になにも造詣がないのにもかかわらず武道館でのライブを夢にかかげたり、パチスロに行ったりすることが日課のイケメンでもありません。

みなさんが想像されるテンプレートなヒモ像とも異なりますが、それは別に「プロ」と呼ぶための材料にはならなそうです。

ヒモは一人の女性に「ベタ惚れ」させ、切っても切れないドロドロした関係のなかで女性に養われているような印象があるかもしれませんが、僕は彼女を何度変えてもその女性の家に転がりこみつづけることに成功してきました。

それだけ「モテる」といいたいわけではありません。

何度も経由してきたということは、それだけ「フラれてきた」ことも意味するのです。

最後は「お前との未来が見えない」「待てども待てどもお前は会社に勤めない」と結構あっさりと関係は終わってきました。

それでも飼ってくれそうな女性を見きわめ、その人の家に寄生しつづける努力だけは惜しまなかったことで、次の飼い主がまえの飼い主の家まで車で僕を迎えにきたこともあります(まるでペットの引きわたしと変わりません)。

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