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「安倍氏は三代にわたって付き合いがあった」銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者・統一教会・自民党をつなぐ点と線

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genre : ニュース, 社会, 政治, 国際

安倍晋三元首相の銃撃事件で、逮捕された山上徹也容疑者は「『統一教会』に恨みがあり、安倍元首相が近しい関係にあると思ってねらった」と供述していると報じられている。フリージャーナリストの鈴木エイトさんは、「統一教会は、その関連組織である勝共連合を通じて、長年にわたり日本の政界に幅広く浸透しており、特に第2次安倍政権以降、政界工作を活発化させていた」という――。

画像=YouTube動画より 安倍元首相のシンクタンク2022でのスピーチ - 画像=YouTube動画より

山上容疑者が口にした「統一教会」とは

「統一教会」(現在の正式名称は「世界平和統一家庭連合」、かつての「世界基督教統一神霊協会」)は、1954年に韓国で教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)が創設した団体である。

58年に日本へ進出、翌59年には日本統一教会が設立され、64年には宗教法人の認証を受けている。

その後、教団は、反共産主義を掲げる関連政治組織・国際勝共連合(1968~)を通じて、自民党を中心とした保守系政治家に接近し、秘書や運動員を派遣するなど、活発な政界工作を行った。

その一方で、日本社会との軋轢も表面化する。

65年には教団系列の学生組織・原理研究会(CARP)への批判報道(「親泣かせの原理運動」朝日新聞)がなされる。80年代以降は、高額な壺や、印鑑などを購入させる「霊感商法」、正体と目的を隠した「偽装勧誘」、教祖が選んだ相手とマッチングされた日本人女性信者が、韓国へ嫁がされた「合同結婚式」などの問題が報じられた。

原罪を解消する儀式「合同結婚式」

統一教会は、文教祖と妻の韓鶴子総裁を絶対的な「真の父母様」として崇める教団である。

その統一教会が最も重要視するのが、「合同結婚式」(国際合同祝福式・祝福)だ。

教団の教えでは、人類の始祖であるアダムとエバが、蛇の姿をしたサタンと性交したことにより、全人類に原罪が生まれたとしている。

その「原罪」を、神の下での祝福によって解消するための、教団の最高儀式が、「合同結婚式」である。

1960年に第1回目の合同結婚式が韓国で行われる。