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短パンのベンチャー社長が「男女半々」を主張するワケ 「1割増では同質化させられる」「強者が仕組みを作っている」

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若宮和男さんは、女性向けのサービスに特化したITベンチャー「uni’que(ユニック)」の代表を務める起業家だ。大企業や中央省庁が主催するセミナーで、起業や新規事業、アートなどに関する講演をすることも多いが「だいたいいつも、キャップ姿、時にはTシャツに短パン。それには理由があるんです」という――。(第2回/全2回)

撮影=プレジデントオンライン編集部 起業家の若宮和男さん - 撮影=プレジデントオンライン編集部

僕がどんな場にもキャップ、短パンで行くワケ

僕は、今日は珍しく襟付きのジャケットを着ていますが、普段はプライベートでも仕事でも同じ格好です。講演に登壇するときも、大企業の会議に参加するときも、いつもキャップ姿。Tシャツや短パンのことも多いです。

ずっとこの格好なので、「そういう人」認定されるようになって、最近は何も言われなくなってきました。でも、大手企業のイベントや会議でもこの格好なので、時には「なんだか一人だけ“夏休み”みたいな人がいるぞ」とザワつくことも。

先日は、打ち合わせで、ある上場企業に伺ったんですが、先方はスーツ姿の役員や管理職の方ばかり。一人だけこんな格好だったので、帰り際に「当社の会議室に短パンで来られたのは若宮さんが初めてです」と、やんわりとがめられましたが、「そうですか! 光栄です!」と元気に返しちゃいました。

「相手に合わせない」

時には「相手に合わせないこと」も大切だと思うのです。

多数派からの同質化圧力というのは本当に強いので、敢えてそこに抗わないと、多様性は維持できません。小さいことかもしれませんが、こんなふうに「そういうやり方もアリなのね」というパターンの種類が増えていけばいいと思っているんです。

ただ、「相手に合わせないこと」は誰にでもできることではなくて、食うや食わずの状態ではなかなか難しい。それに、1社だけに所属していると、その会社に対する依存度が高くなり、社のルールには無条件に従わざるをえなくなってしまいます。ユニックでは複業をルール化していますが、そうやって仕事を複数持っていると「そんな非常識な格好の人とはビジネスができない」と言われても、「ほかの仕事があるから、まあいいかな」と思えます。選択肢があるからできるわけです。一人ひとりが選択肢をより多く持つことと、社会全体が多様性を持つことは、切り離せないのです。

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