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このプロモーションは、文化や伝統を深く理解し、それにまつわる人々の気持ちにスポットを当てることで、キャンペーンのテーマである「Change Destiny」を上手く中国市場の文脈に当てはめた好例と言えるでしょう。

中国と日本ではカレーライスの作り方も違う

ここまで、価値観に寄った抽象的な事例が多くなってしまいましたが、日々の生活習慣にも違いはたくさんあります。

例えば食文化は、各国の違いが色濃く表れる領域です。国ごとに食べるものが違えば、味覚も異なります。皆さんの普段の生活でも、多様な食文化に触れる機会は多いと思います。

中国で暮らす中で目についた例を紹介します。図版2はハウス食品のバーモントカレー(中国では百梦多咖喱)のパッケージの裏面です。

よく見ると、日本だと煮込み鍋を使って調理していますが、中国だとフライパンのようなもので調理する図になっていることが見て取れます。中国の家庭では、実際多くの料理を中華鍋で行うのですが、そういった習慣に合わせていると思われます。

日本式のカレーライスを定着させたハウス食品

細かな違いですが、普段の習慣に沿った調理方法の図(中華鍋)と、何か特別な調理を感じさせる図(煮込み鍋)では、購入するハードルが変わってくるでしょう。

これはパッケージのひと工夫だけに留まらず、調理の仕方の違いがわかれば、商品自体もその国の調理の仕方を意識したものに改良していくことができます。

日本式のカレーライスが存在しなかった中国において、カレーライスを定着させること自体が並々ならぬチャレンジだと言えます。その取り組みの中で日中における食文化の違いに注目し、中国の食文化に合わせた改良を加えることで、ハウス食品は業績を伸ばすことに成功しています。

食品に限らず、同じ商品でも国が違えば、使用方法や使用場面は異なります。それに伴い、求められる機能も異なり、消費者の評価基準も異なってきます。

このような違いを押さえることで、消費者に合った商品開発やプロモーションができるようになります。

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