昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

source : 提携メディア

genre : ライフ, 商品, ライフスタイル

もちろん、もっと高出力の充電器であれば12kWhくらい(約85km分)は充電できるが、それでも1kmあたり19.4円、8.8km/lの車と同じコストだ。基本料金も考慮すればもっとコストがかかっていることになる。

自宅充電は経済的、外出先の時間単位の課金システムは不経済

毎月4400円を支払うプラン(100分ぶんが含まれる)でも10分あたり440円だから、キロあたり15.5円、11km/l程度の車と同コストだ。

現在の急速充電の課金システムは時間単位なので、サクラのようにバッテリー容量が小さく、充電出力が限られる車で使ってしまうと非常に不経済である。自宅であれば、電気代を1kWhあたり35円と仮定しても、1kmあたり5円程度、34km/lの車並みだ。

純粋に経済的側面だけから考えれば、最新のハイブリッド車も30km/lくらいの実用燃費をたたき出す車種があり、十分コスト対抗力があるといえる。WLTC燃費36km/lを誇るヤリスハイブリッドなど、価格はサクラより安く、車としての質も高い。

4日間にわたってサクラを使ってみて、私の通常の使い方では、渋滞のない休日なら東京往復も可能でまったく問題ないだけでなく、ガソリンの軽自動車よりはるかに快適に運転することができた。

私自身はアイが車検を迎える来年5月末をめどに、来年度の補助金の動向も見極めながら、引き続きサクラを購入検討するつもりである。

サクラをお勧めできる人の「条件」

それではサクラは他人にお勧めできるのか。私はお勧めするには、2つ最低条件があると思う。

1つは自宅に充電器を設置できること。現在の日本の急速充電事情は厳しすぎる。急速充電だけの運用ではストレスがたまりまくるだろう。それに急速充電コストは高く、ハイブリッド車より不経済だ。自宅に普通充電器さえあれば、寝ている間に充電され、毎朝満充電状態でサクラに乗ることができる。

もう1つの条件は、もし100kmを超えるような長距離ドライブをしたいのなら、もう1台エンジン車が必要だということだ。やはり急速充電事情の厳しさから、遠出しても充電の心配ばかりし続けることになるだろうし、頻繁な充電は不可避だ。私のBMW 118dなら約1000km無給油で走行可能だから、利便性の差は圧倒的だ。