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ファンケルが川崎市の高校生とSDGsを考えるワケ

貧困や気候変動など様々な課題に向き合い、「持続可能な未来」をめざすSDGs。ファンケルグループも「サステナブル宣言」を制定し、積極的に取り組んでいる。その活動のひとつが、今回の「ファンケル 神奈川SDGs講座」だ。

 7月11日朝、川崎市立川崎高等学校。午前9時をまわると、1年生178名がタブレットを手に講堂へ入ってきた。これから90分間の「ファンケル 神奈川SDGs講座」が開催されるのだ。

食品ロス対策や10代が抱える栄養に関する課題など、講座では身近なテーマで意見発表が行なわれた。
食品ロス対策や10代が抱える栄養に関する課題など、講座では身近なテーマで意見発表が行なわれた。

「川崎高校では昨年に引き続き、今回が2度目の開催です。前回は国連WFP協会から講師をお招きしましたが、今回は弊社の研究員が講師を務めます」

 説明してくれるのは、ファンケル事業企画本部で講座の企画・運営を担当する岩本浩昭さん。会場では、自らマイクを握って司会進行役も務める。

 講座がスタートした。最初はファンケルSDGs推進室・中川亜衣子さんから、グループの取り組みが紹介される。

「ファンケルの創業理念は、『正義感を持って世の中の“不”を解消しよう』というものです。いまSDGsで取り組んでいる飢餓や貧困、気候変動といった様々な問題、これも世界が直面している“不”ですよね。これをなくさなければいけない。そこでファンケルグループは2018年に『サステナブル宣言』を制定しました」

「未来への不安」に立ち向かい、消費者、株主、従業員、取引先など、すべてのステークホルダーとともに「希望」をつくる。宣言では「未来を希望に」というメッセージを掲げている。

講座終了後、講師のもとへ質問にくる生徒も。
講座終了後、講師のもとへ質問にくる生徒も。

「SDGsでは17の目標を掲げていますが、今日はその中の2番『飢餓をゼロに』と、3番『すべての人に健康と福祉を』について、みなさんと考えたいと思います」

 SDGs推進室の中川さんからマイクを引き継いだのは、ファンケル総合研究所の高野祐見子さん。サプリメントの安全性を追求している研究者だ。

「飢餓で苦しんでいる人たちがいる一方で、日本ではまだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる食品ロスが年間612万トンにも上っています。日本での食品ロスを減らすために、どんな対策ができるのか、いまから3分間、まわりの人たちと話し合って発表してください」

 ファンケルのSDGs講座では、講師の話を聞くだけというスタイルはとらない。生徒たちが自分で考え、発表するというプロセスを大切にする。“他人事”ではなく、“自分事”としてSDGsをとらえてもらうためだ。

市立川崎高校の生徒たちは総合的な学習の時間にSDGsを学んでいる。
市立川崎高校の生徒たちは総合的な学習の時間にSDGsを学んでいる。

現在は過去の結果。そして、未来は現在の結果。

 生徒たちが話し合いを始めると、静まりかえっていた講堂が一気に賑やかになる。みんな活発に意見を出し合っているようだ。会場のあちらこちらから手があがる。こうして予定の90分はあっという間に過ぎていった。

 講座終了後、企画・運営を担当する岩本さんにあらためて話を聞いた。

「ファンケルのサステナブル宣言では、3つの重点テーマを掲げています。1つ目は『環境』、2つ目は『健やかな暮らし』。そして3つ目が『地域社会と従業員』です。以前は、地域貢献として地元のスポーツイベントを応援していたのですが、コロナ禍で見直しが必要になったんです」

 SDGsに関して、「企業内で取り組むだけでなく、外に向かって声を上げていくことも大切」と考えていた岩本さんは、ファンケルの地元・神奈川でのSDGs講座開催を提案した。

「SDGsは未来をつくる活動。それなら、未来を担う地域の子供たちと一緒にSDGsを考える講座がいいのではないかと」

クイズや質疑応答をまじえて進行するファンケル岩本さん。
クイズや質疑応答をまじえて進行するファンケル岩本さん。

 講座は2021年の4月からスタート。昨年度は、県内の高校を対象にした単発講座を12回、ひとつの高校と継続的に講座を実施する長期講座を9回、夏休みの小学生向け講座を1回開催し、約2250人が受講している。

「今年度は九州・福岡でも講座を実施します。神奈川県でも、高校だけでなく、小中学校まで広げていくことができればと思っています」と岩本さんは抱負を語る。ファンケル創業者・池森賢二氏の言葉に次のようなものがある。

「現在は過去の結果
  未来は現在の結果」

 いま、この時の行動が未来を変えていく。ファンケルは「未来を希望に」変えるために、一歩ずつ前に進んでいく。

未来を希望に。ファンケルのSDGs
容器を回収して、「植木鉢」にリサイクル

ファンケルでは化粧品容器の軽量化やつめかえ用を推奨することで、輸送にかかるエネルギーや使用後の廃棄量を削減し、環境負荷の低減に貢献しています。
さらに、お客様と取り組むエコ活動の一環として、昨年7月から使用済みの化粧品容器を一部の直営店舗で回収し、「植木鉢」にリサイクルする取り組みを始めています。今後、全国の店舗に拡大を目指します。直営店舗で回収リサイクルボックスを見かけたら、ぜひご協力ください。

ファンケルのSDGs講座に興味がある方はこちら
※基本は神奈川県内での実施になりますが、県外でもご相談に応じます。

提供:株式会社ファンケル

photograph:Shiro Miyake

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