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「私に興味ないですか?」とホテルに誘われ…吉羽美華市議42歳にだまされた男の告白

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「なんかTOSコイン(仮想通貨の一種)買いたいって人がおって、福岡まで行ってくるわぁ〜」

 2018年1月。知人にこう弾んだ声で電話したのは、寝屋川市議の吉羽美華容疑者(42)だった。

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新大阪のホテルでA氏と会った吉羽は…

 吉羽は独立行政法人「福祉医療機構」の医療機関等に対するコロナ融資で、仲介を装い多額の貸付金を騙し取ったとして、他の4人とともに詐欺容疑で逮捕された。彼女は17年10月の衆院選に希望の党から出馬しているが、このころから周囲を積極的に勧誘していたのが仮想通貨取引だった。

13年の参院選には新党大地から出馬

 冒頭のように、吉羽に「TOSコインを買いたい」と語った人物が福岡在住のA氏だ。A氏本人が語る。

「私も彼女も同じ仮想通貨ネットワークのメンバーでした。選挙で少し彼女を応援していたこともあり、『お疲れ様会でもしましょうか』とLINEでやり取りをし、会うことになったんです」

 新大阪のホテルでA氏と会った吉羽は、新たな仮想通貨を熱心に売り込んだ。

「TOSコインという、トヨタとサムスンが後ろ盾の仮想通貨があって私は日本側の責任者になっている」

「友達の韓国人から声を掛けてもらったから、明後日の締め切りまで1000万円ぐらい売上作りたいんだよね」

「350万円、預かりに行っていいですか?」

 実際は、トヨタやサムスンと仮想通貨の関わりなどないが、A氏はつい、こう漏らしたという。

「家に350万円ぐらいだったらあるかな……」

 これを吉羽は聞き逃さず、こう畳みかけた。

「友達の『彼』を助けたいから、350万円、預かりに行っていいですか?」

女優の波瑠に似ていると自称していた

 当時、長男がいた吉羽だが、すぐに母親に「泊まってくるから」と電話をかけ、冒頭の知人にも連絡。A氏の帰路の博多行きの新幹線に同乗した。A氏が語る。