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なぜ今メジャー挑戦を容認? 藤浪晋太郎を“飼い殺し”にした阪神の思惑

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 阪神タイガースを巡る報道が俄かに騒がしい。新監督に岡田彰布(あきのぶ)氏の内定が報じられたかと思えば、その翌日、藤浪晋太郎(28)が今オフにポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指すことを表明したのだ。

「今季は3勝5敗。0勝で終わった2019年よりは良くなりましたが、『これでメジャー?』という声もある」(阪神担当記者)

 一体、なぜこのタイミングでの挑戦となったのか。

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藤浪晋太郎 ©共同通信社

 藤浪は大阪桐蔭時代の甲子園春夏連覇の実績を手土産に13年、ドラフト1位で入団。1年目から3年連続で10勝以上を記録した。

「地元大阪出身選手の活躍に球団も『次世代エースを売り出そう』と、メディア露出にグッズ販売と商売道具として活用した。見返りに、高卒は5年間が義務づけられた寮生活の1年前倒しでの終了を、球団幹部が認めた。この頃から徐々に歯車が狂いだした」(同前)

 直後、藤浪は意中の人気女子アナが勤務するテレビ局近くにお引っ越し。ドライブやゴルフを楽しんだ。交際報道も出たが……。

「女性アナと食事などに行っていたのは確かですが、恋仲にはなれなかったのが実情。タニマチに連れられ北新地に食事会に繰り出すことも多く、店をハシゴする姿も度々目撃された。コロナ禍でもその癖は直らず、タニマチ主催の会食で感染してしまい、球団社長が謝罪する羽目になったこともある」(在阪テレビ局関係者)