文春オンライン

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今度は「持っている不安」に襲われたのか、あるいはもっと増やしたいと思ったのか、自分でもよくわからないままに株に投資、その後のリーマンショックもあり、何百万円もの損害を出してしまいました。

そんなこんなで子どもとのトラブルも当然絶えませんでした。

あまりの不安で夜眠れないことが増えたのは、新築タワマンの公団住宅(UR賃貸住宅)から古い公団に移った頃です。子どもは独立していましたが、公団の家賃を払うことが負担になり、地方への移転も考えました。いろいろ調べてみましたが、初めての土地に60歳を過ぎた女性の一人住まいは私には厳しいことがわかり、諦めました。

そんなとき、散歩していた道の路地に「売り家」の貼り紙を見つけました。悩んだ挙げ句、貯金をはたいて築40年の中古住宅を購入することにしました。一軒家を選んだのは、管理費も修繕積立費もいらないからです。年金受給開始の少し前、64歳のときでした。

一軒家に引っ越してからは家賃はいらない代わりに貯金もなくなりました。でも、仕事もまだ細々とではありますが続いていて、息も絶え絶え、どうにかやっていました。

69歳。初めてお金に向き合った

そこにコロナ。

外に出ることさえ危ないという事態になりました。外に出ることができない、当然仕事量も減ります。どうしよう。改めて年金振込通知書を穴のあくほど見つめてみましたが、何度見ても金額が変わらないのが悲しい。さて、どうする?

人生で初めてお金に向き合う生活の始まりです。69歳。あまりに遅い目覚めでした。

自分に課した3つのルール

外に出られない、一人での食事を始めるにあたり、いくつか決めたことがありました。それは、次の3点です。

 ① 一人でも三食ちゃんと食べる。
 ② 食費は月に1万円前後とする。
 ③ 安く、美味しく、かつ栄養のあるメニューを考える。

一人でもちゃんと食べる、は、家族がいないと料理をする気力がわかない、作る気がしないというシニアが多いのを知り、これは避けたいと思ったのです。これから70代、80代を過ごすために健康は大きな課題です。一人で病気、あるいは一人になって毎日身体がいうことをきいてくれなくなるのはツラいなあと。