文春オンライン

source : 提携メディア

genre : ライフ, ライフスタイル, マネー

1万円食費としたのは、こちらもキリがいいからです。必要なら調整するつもりで試したところ、1万円で大丈夫でした。美容費は以前のモノを使い、衣服費も自分で作る、リサイクル品で楽しむで、ほぼゼロ、使っても数千円です。

年金内で暮らせればお金の不安は消える

お金があっても不安でいっぱいだった頃と比べ、今は娯楽費などがありませんが、精神的には前よりゆとりがあり、毎日が楽しいから不思議です。

月5万円弱の年金生活、基本的にはこの範囲内で生活できればよしとしています。

年金を超える生活レベルでは貯金を切り崩すことになり、それでは年を追うごとに不安が強くなります。今は月5万円でも赤字にならないため結果として貯金はできていますが、貯金が目的ではなく、不安をなくすことが一番の課題です。

年金の少なさに不安を抱えている人が多い

月5万円弱のお金ではやっていけるはずがない。その上貯金なんてできるわけがない、こう思われるかもしれません。私もそう思っていました。本を開いてもネットを開いても多くの識者が「老後の生活費は夫婦で最低でも20万円は必要」と述べています。

「今50代ですが、もらえる年金が少なく、ものすごく不安です」

私のブログが雑誌に掲載されたとき、多くの人からこんな切実な声が寄せられました。今の50代の人のなかには加入期間が40年に満たない人が多くいるそうです。大学を卒業して20代で専業主婦になった人には未払いのままの人がいるからです。以前はサラリーマン世帯の専業主婦や学生には国民保険の加入が義務となっていなかったためということです(1991年から国民年金は20歳以上は義務で強制加入となった)。その後離婚したり死別したりして毎日の暮らしに忙しく保険料を払うどころではなく何年も過ごしてきた人もいるかもしれません。

一般的には老後はどのくらいあれば暮らしていけるのでしょうか。

総務省統計局の2021年の調査によると、65歳以上・無職単身世帯の月の収支は、収入が13万5345円(うち社会保障給付〈年金〉12万470円)、支出は消費支出が13万2476円、税金・社会保険料が1万2271円で、収支としては9402円の赤字となっています(総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年 平均結果の概要」)。