文春オンライン

2022/10/27

source : 提携メディア

genre : エンタメ

悩むこと、考えることはけっこうありますけど、挫折というほどのものはまだないですね。想像とは違うこともたくさんあるけど、その期待を裏切られる感覚もこの仕事ならでは。全部おもしろがれてます。

──すごく前向きになった。

そうですね。過去の挫折を経て「死ななきゃ、大丈夫」と思えたのが大きいかもしれません。あと、今はまわりにポジティブな人が集まっていて助けられてます。周囲の人の気分の波に左右されやすい性格なので、前向きな人に囲まれて仕事ができているのは、すごくラッキーです。

誰に届けるのか、そのイメージがないと歌えない

 

──心を病んだ友人のために歌ったことが、歌手になったきっかけだそうですね。miletさんは、最初から歌を届ける相手がいた。

そうですね。むしろ人に向けてじゃないと、歌えないです。映画の主題歌にしても、やっぱり人と人。今回の「Final Call」はもちろん『七人の秘書』の彼女たちを思って歌いました。

でも、もっというと、映画を観て曲を聴いてくれたみなさんの人生が、前向きに進んでいけますようにと願って書いた曲です。誰に届けるのか、そのイメージがないと、私は曲は作れないし歌えない。

──miletさんはデビュー時からタイアップもすごく多いですよね。映像作品に楽曲を提供するのは難しくないですか。

もちろん簡単なことではないですけど、私はすごく好きなお仕事です。スタッフやキャストの方々が、作品に愛を持って取り組んでいる、その熱に巻き込まれていくのが楽しくて。そういう熱を生み出す歯車のひとつになれるのもすごくうれしいです。

──miletさんはあまりエゴがないんですね。

ソロで歌っていると、全部ひとりでやっていると思われがちだし、私もそういう気持ちになることもあります。でも、実際は全然そんなことはなくて、常にチーム戦なんです。今日の取材もメイクさん、スタイリストさん、マネージャー、プロデューサーの方がいて、みんなで作り上げる仕事だから楽しいと、私は思えています。