文春オンライン

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genre : ニュース, 政治

「若い人たちや女性が地域で抱えている困りごとを聞いてくれる、若手や女性のコーディネーターが必要だと思います。本来は、地方議員がその役割を担うべきですが、議員の多くは年配の男性なので、若者や女性が相談しに行くのはハードルが高い。また、政治や社会に興味を持って『何かしたい』と思っている子どもや若者がいても、近くでサポートし、その思いを実現するために一緒に動いてくれる大人がなかなかいないんです。そういう存在が出てくれば、こうした子どもや若者、女性も救われるでしょうし、投票率も上がると思います。だから、まずは20代、30代の政治家を増やすことが必要だと思ったんです」

若者が増えない悪循環

若者が選挙に行かないのは、「現状にそれほど不満がない」「選挙に行っても、何か変わるとは思えない」などの理由があると考えられるが、身近に自分たちの話を聞いてくれる政治家がいないことも大きいだろう。話をしたいと思える若手の政治家がいないから政治が身近に感じられず、政治に自分の声が届いて困りごとが解決したという経験もないために政治に期待が持てない。だから選挙にも行かない。すると余計に若手の政治家が増えなくなる。

その悪循環を断ち切るためには、NYNJのような若者の投票率を上げる活動と、FIFTYS PROJECTのような若手の候補者を増やす取り組みの、両方が必要だ。能條さんらは、若者の投票率が低迷している背景を詳しく知るため、意識調査を行って分析を進めており、近くその結果を公表する予定だ。

「ジェンダー平等にコミットする若手候補者」を募る

能條さんたちは、アメリカのEMILY’s List(エミリーズリスト)のように、FIFTYS PROJECTが応援する候補者のリストを選挙前に公表し、その候補者を支援するスタッフのボランティアを募るといった活動も考えているという。

エミリーズリストとは、妊娠中絶の選択権を尊重するアメリカの民主党派女性候補を支援するため、1985年に作られたアメリカの政治資金団体だ。組織名は「Early Money Is Like Yeast(早期の資金は、イースト菌のように大きな成果をもたらす)」の頭文字からきている。イースト菌がパンを膨らませるように、資金が候補者の選挙を成功に導くという考え方を表現している。