ピアニスト・指揮者 反田恭平
優れた師との出会いに恵まれつつ、時には過酷すぎるほどの環境に飛び込んで鍛錬を積み重ね、周到の上に周到な準備を整えて挑んだ、2021年10月の『第18回 ショパン国際ピアノコンクール』。反田恭平さんは見事に第2位入賞の栄誉に輝いた。それは、世界最高峰と称せられるこのコンクールの、日本人歴代最高位タイで、じつに51年振りとなる記録。反田さんが成し遂げた快挙が、クラシック界のみならず、広く全国の、多くの人々に歓喜あふれる衝撃をもたらしたことは記憶に新しい。この入賞までの道のりを中心に据えて、まさに生き様と呼びたくなる反田さんの歩みは、話題の著書『終止符のない人生』(幻冬舎)に詳細に告白されている。まだ28年という短い歳月ながら、類い稀な熱さと濃さとに満ちた遥かなる旅。読み進めるに連れ、何度も鳥肌が立ってくる。大胆にして繊細、エネルギッシュで向こう見ずで…
「それと負けん気も相当強いです。性格的には父と母のブレンドで、もう本当にフィフティ・フィフティ。父はとにかく合理的で、無駄な感情は一切いらない、日本男児という人でした。母はその逆でいまも楽屋に来てくれる時はスキップしながら“恭ちゃーん”って。いちいち褒めてくれますし。ユーモアやアイデアは母の血、クールな自分でいなきゃというときは父の影響かなと感じます。あとは、周りにいつも友だちがいたのは確かで、音楽とは関係のない地元の小中学校時代の友だち。いまもよく会いにいきます」。

著書の中には、反田さんが思い描く未来へのヴィジョンも語られている。超一流のピアニストという地位に安住することなく、反田さんは幅広い活動を展開し、新たな挑戦を模索する。その主題は、飽和状態ともいえるエンターテインメントの世界で、クラシック音楽がいかに生き残っていくかということ。
「ホールで聴くにしろCDで聴くにしろ、心の癒しやゆとりを与えてくれるのがクラシック音楽の最大の魅力のひとつ。心の栄養みたいな。音楽がなければ人は生きていけないと僕は感じているので、その中でも歴史あるもの、日本でいえば歌舞伎や落語、ヨーロッパではオペラだったりを楽しんで泣いたり笑ったり、昔から切っても切り離せない関係にあるのが人とクラシック音楽で、だからこそ、そこから生まれる癒しというものがいまも愛され続けているんじゃないかなと思います」。
昨年、株式会社として運営される日本初の管弦楽団『ジャパン・ナショナル・オーケストラ』を設立。反田さんが常任指揮者と代表取締役社長を務めていて、20名の所属アーティストが社員になる。また、音楽家やクラシックファンが自由に集えるオンラインサロン『Solistiade』を立ち上げ、音楽学校の設立も視野に入れている。目指すは、大衆に染み込むクラシック音楽の創造。
きょう、反田さんが選んだメガネは Zoff CLASSIC。メタルとプラスチックを組み合わせた、人気のコンビネーションモデルで、クラシカルなのに現代風にも見えるクラウンパント型が個性的。

写真下:Zoff CLASSIC WINTER VINTAGE(ゾフ クラシック ウインターヴィンテージ)ZN221021_62A1 ¥8,800(税込・セットレンズ代込)
「軽いです。かけていないみたいに重さを感じない。黒と銀の2色使いだけでシンプルなのに、すごいスタイリッシュ。普段は太めが好きなんですけど、久しぶりに細めのフレームもいいなと思いました。ちょっと画家みたいな気分にさせてくれますね」。新しいメガネで、行きたい場所や過ごしたい時間は?
「海に行きたいです、海、大好きなので。海や水に関わる音楽作品は沢山あって、ショパンのエチュードに『大洋』という曲があったり、ラヴェルの『水の戯れ』とか。最近はなかなか時間がとれませんけど、近いからお台場によく行きます。波を眺めて音を聴いて、寄せて引くそのタイミングは2回と同じものはなくて。ひとりでぼーっとしながら。波の音や海の匂い、その空気感に癒されますね」。
協力:スタインウェイ&サンズ東京
INFORMATION
Zoffは、フレームとセットレンズ(ブルーライトカットコート)込で¥5,500から(税込価格)。フレームの品質保証1年間。レンズの度数交換保証も6カ月間付き。国内外315店舗※で皆さまのお越しをお待ちしています(※2022年11月末時点)。店舗により在庫状況は異なります。
お問い合わせ:0120-013-883(平日11:00~18:00)
https://www.zoff.co.jp
