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「肥満であることをからかうヤツは許さん」教師によるコミットメント

中学1年になって、体育の授業であった出来事です。

長距離を走る授業でしたが、肥満体のため苦しそうに走っていたM君をからかった生徒がいたのでしょうか。先生が生徒全員を集め、「肥満であることをからかうヤツは許さん」と言ったのです。

「たとえば体重が10キロ余分にあれば、それを抱えて走っているのと同じだから苦しいに決まっている。それでも一生懸命走っているMを笑うヤツは、オレが殴る」と続けました。

もっともこの先生は、生徒に手を上げたりする人ではありませんでしたが、これは身体的な特徴をからかったりするのは、完全にNGだと宣言する「コミットメント」でした。

それ以降は、M君をからかう生徒はいなくなり、身体的な特徴を指摘して喜ぶような稚拙な行為は、クラス全体から相当に減ったように思います。

コミットメント――これは子供の社会で通用するだけのものではありません。大人の社会でも、しかるべき立場の人からの確実な「コミットメント」があれば、「性格のわるい人」による迷惑な行為などは、かなり制限されるものです。

コミットメントは時間が経過すると効果が薄れることもあります。また、もともとそれだけでは効き目のない相手もいますが、それでも、これがあるかどうかは相当に大きな違いをもたらします。

「性格に問題のある人」の言動を組織がどう扱うか

人の性格は、どうにも変えることができません。「性格に問題のある人」が変わることは期待できないでしょう。しかし、そのことと、彼らの言動を組織がどう扱うかは別の問題です。

性格のわるい人が周囲の人を苦しめる行為は、野放しにすることもできれば、それはNGだというコミットメントで制限することもできます(もちろん、さらに踏み込んで、個別の案件に対処することもできます)。

「性格に問題のある人」の言動から他の従業員を守りたければ、「性格に問題のある人」がいることと、彼らの言動を管理する能力は別のものであることをはっきりと認識しましょう。