ひさびさに足を延ばし、思いっきり贅沢な旅を楽しんでみよう。
SMART PREMIUM CABIN「グランクラス」は、わたしを解き放ってくれる。
旅の始まりは、ここから
「ごめん、サヤ。待った?」
学生時代から変わらないみさおの遅刻癖。ついつい笑ってしまう。
「大丈夫よ。お茶してたから」
待ち合わせ場所は東京駅・八重洲中央口にある「ビューゴールドラウンジ」だ。ここはビューカードのゴールドカード会員専用ラウンジ。発車時刻までソフトドリンクやお菓子を楽しみながら、ゆっくり過ごすことができる。
そんな特別な場所を、ゴールドカード会員でもないわたしたち二人がなぜ利用できるのかというと、これから乗る「グランクラス」のおかげだ。チケットを提示すれば、ゴールドカード会員と同じように、発車90分前から利用できる。ここで、みさおと1泊2日金沢の旅の作戦会議をしようというのだ。

「グランクラス」のことは、職場の友人から聞いていた。
「とにかくサイコー!」
顔を合わすたびに勧められ、一度乗ってみようかと思いはじめたところに、コロナがやって来た。それからはずっと在宅の日々。旅行鞄はクローゼットの中でほこりをかぶっていた。
みさおから久しぶりに連絡があったのは2週間ほど前のことだった。
「うちのダンナが、子どもの面倒は自分がみるから旅行にでも行ってくれば、だって。一緒に行こうよ、サヤ」
みさおとは学生時代、よく二人で旅行をした。リッチな旅ではなかったが、楽しい思い出ばかりだ。よし、ひさびさの女子旅、繰り出しますか……。
「ねえ、サヤ、1泊2日でいいから、おもいっきり贅沢しよう」
みさおからの提案。わたしも同じことを考えていた。先の見えないリモート生活が続いて、いつの間にか、心とからだに滓のようなものが溜まっている。それを一気に晴らすには、どうしても“スペシャル”が必要だ。
「じゃあ、グランクラスで金沢に行こう」
今度はわたしからの提案。
「OK!」
やっぱりみさおとは、気が合う。
わたしを解き放ってくれる「グランクラス」の旅
そろそろ発車の時間だ。作戦会議の続きは新幹線のなかですることにして、ホームに向かう。思わず口笛でも吹きたくなるような気分。「グランクラス」は先頭車両。“グラン”のGをかたどったゴールドのマークが、わたしたちを出迎えてくれた。

「広い!」
ゆったりと間隔をとって配置された18の座席。シートに腰を下ろした第一声は、ふたりとも同じだった。グリーン車よりもグレードをアップしたというシートは、触っただけで素材の上質感が伝わってくる。

「すごいね、このリクライニング。最大45度だって」
ひじ掛けのコントロールパネルでシートを調整するみさお。わたしも早速試してみる。後ろの席を気にする必要のないバックシェルタイプなので、思いっきり倒すことができる。フットレストとの連動で、からだが包み込まれる感覚だ。

アルコールもソフトドリンクも贅沢に愉しめる
「ご乗車、ありがとうございます」
グランクラス専任のアテンダントが、軽い食事と飲み物のオーダーをとりにきてくれた。
「どっちにする、サヤ。和食は『分とく山』の野﨑洋光さん監修、洋食はDEAN & DELUCAのプロデュースだって」
「和食と洋食、ひとつずつ頼もう」
「それはナイス」


一人旅では味わえない楽しさが、女子旅にはある。おまけにアルコールもソフトドリンクも、飲み物はすべてフリーだ。
「わたし、グランクラスに乗るだけで十分かも……」
車窓の景色を眺めながら、みさおがつぶやく。わたしも同感だ。自分のなかで、こわばっていたものがゆっくりと溶けだしていくような気がした。
◇ ◇ ◇
※写真はイメージです。飲食時以外はマスクの着用をお願いします。
※記載の内容は、2022年10月中旬現在のものです。
※お出かけの際には、ホームページ等で最新の情報をご確認ください。
最上のプレミアム空間「グランクラス」は、東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)で営業しています。なお、「グランクラス(飲料・軽食なし)」で営業する列車には、グランクラス専任アテンダントは乗車しません。
プレミアムな旅を、あなたに。GranClass
提供:JR東日本
Photograph: Shiro Miyake
Model: Saya Makino, Kazusa Tachibana (HONEST)
Styling: Yuki Miyamoto
Hair&Make-up: Kanae Ito
Design: Shinobu Takahashi
◎衣装情報
(人物右)カーディガン¥24,200、シャツ¥19,800/yori(yori☎︎03-6804-2580) スカート¥12,100/サージュブティック(サージュブティック☎︎03-6271-4866) ピアス¥12,680、リング【右手】¥13,750【左手】¥14,300/ローム(ローム ✉︎info@lohme.jp) ストール¥39,600/アソース メレ(アイネックス☎︎03-5728-1190) ショルダーバッグ¥13,970/ラブティックボンボン(パル☎︎03-6855-0801) ハンドバッグ¥22,400/バナナ・リパブリック(バナナ・リパブリック☎︎0120-77-1978) ブーツ¥16,500/ディアナドット(MIKRI☎︎03-5774-4205)
(人物左)ジャケット¥13,990、ニット¥8,990/アンフィーロ スカート¥29,920/アンクレイヴ(オンワード樫山☎︎03-5476-5811) ブレスレット¥14,850、リング¥28,600/ローム(ローム ✉︎info@lohme.jp) ショルダーバッグ¥4,400/サージュブティック(サージュブティック☎︎03-6271-4866) キャリーバッグ¥173,800/リモワ(リモワ クライアントサービス☎︎072-994-5522) ブーツ¥13,970/ランダ(ランダ☎︎06-6451-1248) イヤリング/スタイリスト私物
