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genre : ライフ, ライフスタイル, 社会

そんなときでも、怒ったり、無理やりお茶を口に流し込んだりするようなことはしませんね。この動画では、同意についてさまざまなシーンを提示しながら、腹落ちできるように解説されています。

セックスも同じです。いつも同意していたとしても、今日は気分ではないかもしれないし、体調が悪いのかもしれません。

それでも、「そんなのはおかしい!」と怒ったり、「君には要求を受け入れる義務がある!」などと無理強いしたりすることはありません。それはたいへん理不尽な行為であることが、お茶にたとえるとはっきりとわかります。

「愛情表現」か「暴力行為」かはあなた次第…

快楽をセックスのモチベーションにすることは、けっして悪いことではありません。男性にとって、最高に気持ちのいいセックスは、QOL(人生の質)を大きく底上げするものであり、男性機能を健全に維持することにもつながります。

ただし、その快楽はパートナーと共有することが理想です。

すべての男性が備えている陰茎は、その構造的にセックスの際には相手の体の中に押し入ることになります。すなわち、それを望まない相手にとっては、体に危害を加えられる恐ろしい凶器となります。

そのため、一方的に自分の欲求のままにそのやり方やタイミングをゴリ押しすれば、凶悪な暴力行為となってしまうことを忘れてはいけません。

パートナーと最高の快楽を共有するために

反対に、愛情表現としてのセックスができたときは、陰茎は最高のコミュニケーションの道具となります。男女双方、最高に気持ちの良い快楽を共有することができます。

日常的に、言葉やスキンシップを欠かさずに愛情表現を示すこと。
お茶をすすめるのと同じように、その都度、相手の合意を確かめること。

これを男性が持つべき性倫理の基本的な姿勢とすれば、愛するパートナーと最高の快楽を共有できるようになることでしょう。

今井 伸(いまい・しん)
聖隷浜松病院リプロダクションセンター長
1971年島根県生まれ。聖隷浜松病院総合性治療科部長。日本泌尿器科学会専門医・指導医。日本性機能学会専門医・代議員。日本生殖医学会生殖医療専門医。日本性科学会幹事、同会認定セックス・セラピスト。日本思春期学会理事。島根大学医学部臨床教授。’97年島根医科大学(現・島根大学)医学部卒業後、同大学附属病院を経て聖隷浜松病院に勤務。専門は性機能障害、男性不妊、男性更年期障害。講演会や各メディアを通じ正しい性知識の普及に努める。共著に『中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド』(日本評論社)、『セックス・セラピー入門』(金原出版)、『中高年のための性生活の知恵』(アチーブメント出版)、監修に『シニア世代の愛と性セックス』(平原社)など。

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